「家族のいびきがうるさくて眠れない」
「いびきを指摘されて、恥ずかしい思いをした」
こんな経験がある方は、多いのではないでしょうか。
いびきは、単に「うるさいもの」「迷惑なもの」と考えられがちですが、実は、放置していると最悪の場合、突然死につながるような病気のリスクも高めてしまう、こわいもの。
■睡眠専門医が指摘「いびきが引き起こす意外な病気」
「いびきを放っておくと、睡眠時無呼吸症候群につながり、高血圧症や動脈硬化の進行にともなう心筋梗塞、糖尿病などの怖ろしい病気を招きます。それだけでなく、うつ病などのメンタルの不調、EDや薄毛・抜け毛(AGA)など、思わぬところにも影響を与えることもわかってきました」と語るのは、これまでに1万人以上の患者を治療してきた、睡眠専門医の白濱龍太郎さんです。
他の病気はまだしも、メンタルやED、AGAという名前が出てくるのは意外かもしれません。いびきは「うるさいけれど、しょうがないもの」ではなく、きちんと治す必要がある病気だという認識をする必要があるでしょう。
白濱先生は、「いびきはしっかり対策や治療をしていけば改善できる」として、著書『睡眠専門医が考案した いびきを自分で治す方法』(アスコム刊)で、誰でも自宅で取り組める「いびき解消メソッド」を提唱しています。
■たった3ステップでできる!「いびき解消メソッド」とは
「いびき解消メソッド」は、
ステップ1:舌の筋トレ
ステップ2:シムスの体位睡眠
ステップ3:朝食みそ汁生活
の3ステップ。
いびきの原因にはいろいろなものがありますが、直接的なのは、寝ている間に空気の通り道=気道が狭くなってしまうことなのだそう。加齢などに伴い舌の筋肉が衰えてくると、寝ている間に舌が喉の奥に落ち込んでしまう舌根沈下(ぜっこんちんか)という現象が起こりやすくなります。この現象により気道が狭くなり、いびきにつながります。
「いびき解消メソッド」では、舌を効率よく鍛えるトレーニングで筋肉を強化し、いびきの原因を取り除きます。また、シムスの体位という横向きの姿勢で寝ることによって、これもまた舌根沈下を防ぎ、スムーズな呼吸を促します。
みそ汁のみそに含まれる「トリプトファン」という成分は、14~15時間かけて、体内で睡眠ホルモン「メラトニン」の原料になります。朝、みそ汁を飲めば、ちょうど眠りにつく頃にトリプトファンがメラトニンに姿を変え、眠りをサポートしてくれるというわけです。睡眠の質の良し悪しといびきの発生率は関係しているというデータもあり、睡眠の質を向上させることで、いびきの軽減が期待できるのだといいます。
『睡眠専門医が考案した いびきを自分で治す方法』では、「いびき解消メソッド」の詳しいやり方のほか、いびきをかかない体をつくる生活習慣のコツなども多数紹介されています。
いびきでお悩みの方、あるいは身近な人がいびきで悩んでいる、パートナーのいびきに悩まされているという方は、本書のメソッドから状況を改善するヒントを得られるかもしれません。
(新刊JP編集部)
※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。