ここ数年、外国人観光客の数が増えたことを実感している人は多いだろう。政府観光局の発表によると、2015年の訪日外国人観光客数は、前年比47.1%増の1,973万7,400人。過去最高だった2014年の1,341万3,467人を大幅に上回る結果となった。
そんな外国人に人気がある日本の国技「相撲」だ。本場所はもちろん、相撲部屋の見学をする人も多いとか。
相撲観戦をする機会があれば、外国人に「あれはどんな技なんだい?」と聞かれることがあるかもしれない。そんなとき、うまく英語で伝えるにはどうしたらいいのか。
『ひよの山の英会話に待ったなし!』(リサ・ヴォート著、にしづかかつゆき絵、Jリサーチ出版)では、日本相撲協会公認の「ハッキヨイ!せきトリくん」のキャラクターたちが、英語の先生リサ・ヴォート氏とのトークを通して、相撲の雑学と英会話表現を同時にマスターできる。
行司さんの「ハッキヨイ」という掛け声、どういう意味?
たとえば、行事の掛け声の中でも特に耳に残る「ハッキヨイ」。語源は諸説あるが、「気分を高めて全力勝負せよ」という意味の「発気陽々」から来ているといわれている。英語での会話ではこのようになる。
「What dose Hakkiyoi mean?」(ハッキヨイ!ってどういう意味なの?)
「It mean “put some spirit in it.”」(“気持ちを奮い立たせて全力だぜ”という意味だ。)
注目集まる宇良の得意技「居反り」を英語で表現する
相撲界で最近、話題になっているのが、史上4位の所要7場所で新十両に昇進した宇良だ。レスリング経験者ということもあり、アクロバットで珍しい技を繰り出す相撲が注目を浴びている。今場所の成績は8日目までで6勝2敗。どのくらい勝ち星を伸ばすのか、期待が集まる。
そんな宇良が得意とする決め手が「居反り」。しゃがみ込むように腰を低くし、両手で相手の膝あたりを抱え、押し上げて後ろに反って倒す技だ。
相手が上にのしかかるように攻めてきたときの返し技。英語では「Backwards body drop」という。「ボディ・ドロップ」という言葉がついていて何かスゴそうだ。
また、よく見る決まり手は、「押し出し」だろう。両手または片手を筈にして、相手の脇の下や胸に当て、土俵の外に出して勝つことだ。英語では、「Frontal push out」という。
2020年には東京オリンピックを控えていることもあり、これからも外国人観光客の数は増えていくだろう。そんな状況に伴い、外国人と話す機会も増えるかもしれない。そんなとき、話題の1つとして日本の国技ともいわれる相撲の話を英語でできるようになっておくのもいいだろう。
(新刊JP編集部)
※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。