『神社のいろは』
著:神社本庁/扶桑社
「神社検定」という検定を知っているだろうか。
これは、日本の神話や、日本の伝統行事、神社への参拝方法など、日本文化の源ともいえる神道の知識を問う、神社本庁監修の検定試験だ。例えば、神社に参拝するときのマナーである「2拝2拍手1拝」の起源や、お正月にお馴染みの門松や鏡餅や鏡開きの意味を問うなど、その内容は私たちの生活に密着している。
昨年6月に初めて行われ、日本全国で6115人が応募。そして、第2回となる今年は6月2日に、全国一斉に開催される予定だ。前回は3級のみだったが、今回からは2級が新設され、受験者増が予想される。
では、ここで昨年開催された第1回神社検定に出された全100問を収録している『神社検定 問題と解説 平成25年度版』(神社本庁/監修、扶桑社/刊)から3つの問題を出すので、解いてみて欲しい。
問1 参道を進み神前に向かうときの礼儀について答えてください。
【1】なるべく参道の真ん中を歩く
【2】なるべく参道の真ん中を避けて歩く
【3】参道をジグザグに歩く
【4】できるだけうつむいて歩く
問2 知らず知らずに犯した罪、積もり積もった心身の穢れ、いっさいの災いを取り除き、清浄な本来の姿を取り戻すため、多くの神社で6月30日と12月31日に執り行われる神事とは何でしょうか。
【1】境の祓
【2】半年祭
【3】大祓
【4】小晦日大晦日
問3 伊邪那岐(イザナギ)命は、亡くなった伊邪那美(イザナミ)命を一目見たいと思い黄泉の国へと追いかけて行かれました。しかし、その変わり果てた姿を見て逃げ帰ります。そして、最後に伊邪那岐命と伊邪那美命が岩を隔てて対峙された場所とはどこでしょうか。
【1】手間山
【2】比婆山
【3】阿波岐原
【4】黄泉比良坂
(答えはこの記事の最後にて)
この神社検定には4冊の公式テキストが出版されているのだが、実はなんと、実際の問題は、3級、2級ともにその95%がそのテキストから出題されるのだ。
3級は『神社のいろは』『神社のおへそ』(ともに扶桑社/刊)から95%が出題される。また、2級は、『神社のいろは』『神社のおへそ』から15%、そして『神社のいろは 続』『遷宮のつぼ』(ともに扶桑社/刊)から80%が出題される。
つまり、公式テキストの内容を丸暗記していけば、合格できてしまうことになるのだ。事実、昨年の受験者(3級)の合格率はなんと82.9%。日本文化にも詳しくなれて、合格という体験も味わえる。これは一石二鳥だ。
空前の神社ブームの中、今年は伊勢神宮で1300年以上続く祭儀「神宮式年遷宮」が執り行われる。遷宮とは、神社の本殿などを新しくし、神様にお遷りいただき、神威の一層の高まりを願うこと。第一回が行われたのが飛鳥時代にあたる690年、持統天皇のときに始まり、一時中断があったものの、これまで61回にわたり続けられてきた。かつては国で最も重要な祭儀の一つであったそうだ。
そんな記念すべき年に、日本文化について勉強して受験してみるのもいい。ここで得た知識は、女子力UP、開運、良縁などご利益があるかもしれない。
(文=新刊JP編集部)
※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。
■クイズの答え
問1:2 問2:3 問3:4
■神社検定公式ウェブサイト
<http://www.jinjakentei.jp/>
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