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暴力団が商店街でドンパチ!? キティちゃん神社騒動の裏にある珍事件

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世界でも大人気!スペインのサンリオ。
(「Wikipedia」より)
 甲府の中心街に「キティちゃん神社」なるシロモノが設置されるも、サンリオの許可をとっておらず、わずか2日で撤退……。1月30日に判明したこのトホホなニュースは、全国に失笑をもたらした。しかし、この事件の背景には甲府の抱える笑えない問題が潜んでいる。

●甲府のキティちゃん神社、サンリオの使用許諾なく2日で石像撤去 ー 知財情報局(1月30日)

 まず、事件の概要を整理しよう。

 甲府商店街連盟が甲府市中央1丁目にキティちゃん神社を設置し、除幕式を行ったのが1月27日。社の中には高さ25センチ、重さ9キロになる着物姿のキティちゃん石像を納めており、同連盟では、町おこしとして活躍することを期待していた。

 そもそもサンリオ創業者の辻信太郎氏が甲府出身である縁から計画されたこの神社。甲府商店街連盟の長坂善雄会長は「ほこらをつくりたい」とサンリオに事前に相談していたものの、契約が必要であることは知らなかったようだ。サンリオ側にとっては、寝耳に水のこの騒動。結局、サンリオの要請で29日にはキティ像を撤去。現在は、やむなく、長坂会長の所有している招き猫を座らせている。

 では、甲府商店街連盟このキティちゃん神社を設置しなければならない理由とは何だったのか? それは、ショッピングモール建設による商店街の空洞化、再開発の失敗、そして暴力団の抗争という現実だ。
 
●イオン増床周囲に波紋 ー 朝日新聞デジタル(2012年9月26日)

 甲府市内を商圏とする「イオンモール甲府昭和」が営業を開始したのは2011年3月。125,000平方メートルの敷地内に130店舗が入居する甲府市最大のショッピングモールだ。この完成により、かねてから空洞化が問題となっていた甲府市中心街にはさらに追い打ちがかけられた。

 同SC建設前より、甲府市や甲府商店街連盟は建設反対運動を展開していた。税収が見込める昭和町とは異なり、甲府市では買い物客が奪われるばかりとなってしまう。しかし、この運動もむなしくショッピングモールは建設され、週末には“イオン渋滞”が発生するほどに賑わいをみせている。

 この好調を受け、イオンは同SCの増床を計画するも、2012年12月に山梨県は「周辺に重大な影響を及ぼす」と計画見直しを要求。イオンも渋々これを認め、現在、この計画は延期となっている。

●キティちゃん神社 石像使用許可なし…2日後招き猫に、甲府商店街 ー スポニチアネックス(1月31日)

 甲府市では2011年より指定暴力団稲川会山梨一家の分裂から激化する縄張り争いが相次いでいる。

 この抗争から街を守るために、武装した警察官が商店街の警備を行なっていた。しかし、その物騒なムードは消費者を遠ざけることとなり、売上は減る一方。この状況を打開しようと商店主らが昨年6月に「紛争は落ち着いた」と安全宣言を発表した。

 だが、その後も抗争は続けられ、12年11月には暴力団幹部が拳銃で襲撃される事件が発生。さらに、12月には事務所に報復とみられる発砲が行われるなど、再び状況は緊迫している。外部の人間としては、町おこしよりも、抗争の沈静化に全力を傾けて欲しいと思うものの、地元ではそのような悠長なことは言っていられないのだろう。

●甲府市中心街活性化インタビュー ー 地球の歩き方LIVE!

 度々名前が上がっている「甲府商店街連盟」会長である長坂氏のインタビュー動画。今から6年前の古いものであるが、当時からこの商店街では厳しい戦いを強いられてきたことがわかる。「生鮮食品を中心とした核がなければいけない」と強く主張する長坂氏。甲府の未来像を「観光消費都市」と位置づけ、「ワイン、宝石、甲府城」などの観光資源によって、首都圏からの観光客増加のアイデアを語る。

 そして、市街地の活性化策として生み出されたのがココリだ。