イキイキと働く男性ほど、実年齢にくらべて若々しく見える。そんなふうに思ったことはないだろうか。
また、そうした若々しい印象には、スリムな身体つき、疲れを感じさせない笑顔といった健やかさが大きく関わっていることにも気づく。
これらのことを考え合わせると、若々しい印象を与えることは、周囲との関係を良好にし、結果として仕事のパフォーマンス向上につながると言えるだろうし、仕事ができる男性ほど、このことを分かっているため健康に気を配っているとも言えるかもしれない。
■「稼げる男」と「稼げない男」の差は、健康な生活を送れているかどうか
『「稼げる男」と「稼げない男」の健康マネジメント』(水野雅浩著、明日香出版社刊)によれば、「稼げる男」と「稼げない男」との違いは、太らない・疲れない・老けないために、どれだけ行き届いた生活を送っているかの差だという。
では、健康な身体をつくるにはどうすればいいか。
本書のなかで水野さんは、食事・運動・睡眠・ストレスケアという4つの要素に配慮することが重要だと説いている。
■稼げる男は鍋を選び、稼げない男は焼き肉を選ぶ
「稼げる男」になるために、水野さんが推奨する食べ物は鶏の水炊きだ。逆に、ストレス発散のためと脂たっぷりの焼き肉に手を出すのは最低限にしたほうがいい。
なぜ鶏の水炊きなのかといえば、鶏肉にはイミダペプチドという抗疲労成分がたっぷり含まれているから。渡り鳥が何日も休まずに長距離を飛び続けることができるのは、この成分によって、効率的に疲労を除去するシステムが体内に備わっているからなのだ。
なお、さまざまな実験結果から、イミダペプチドは摂取した2週間後から最も効果を発揮することが分かってきた。普段から疲れにくい身体をつくりたいなら、週に2~3回は鶏肉を食べるのがいいだろう。
■稼げる男は速く歩き、稼げない男はのんびり歩く
自分は明らかに運動不足という自覚があったとしても、ジムに通う必要はない。今までよりも少しだけ歩き方に気を配るだけで、あなたは「稼ぐ男」に近づくことができるのだ。
重要なのはスピード。本書では、時速4.8キロ以上の早歩きの人と、時速3.2キロ未満ののんびり歩きの人との、9年後の健康度を比較した研究を取り上げており、前者のほうが後者よりも2.7倍病気になりにくいとの調査報告が紹介されている。
健康な身体を保ちたいなら、早歩きを徹底すること。さらに欲を言えば、歩行時間が1日30分未満だと糖尿病リスクが上昇するという点にも気をくばり、歩く量もできるだけ増やしたほうがいい。
※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。