3%の男がやっていること』
著:西澤史子/日本実業出版社
男にとっての成功とは一体なんだろうか。ビジネスで成功すること、人から尊敬されること、国をより良い方向に動かすことができる力を持っていること、個人としての幸せを感じていること。人それぞれだが、成功を手に入れた組織のトップや一流のビジネスパーソンたちには、共通する習慣や特徴がたくさんあるという。
カリスマ婚活アドバイザーとしてメディアにも出演することがある西澤史子さんは、モデルやレポーターとして活躍後、日本企業の社長秘書に転身。外資企業でも幹部秘書として勤務した後、国内大手電器メーカーでVIPの対応を任され、常に成功者や一流の男たちを間近で見てきた。
『成功をつかむ3%の男がやっていること』(日本実業出版社/刊)は西澤さんが近くで見てきた“成功した男たち”の習慣が書かれた一冊。本書から、成功するビジネスマンの特徴を紹介していこう。
■成功する男は「結構傷つきやすい」
どんな人でも、プライドを傷つけられると落ち込んでしまうものだが、成功者たちはむしろ一般の人よりも脆い部分があるという。
西澤さんの知人で積極的にメディアに登場していた社長がいたが、彼はインターネット上にある自分へのネガティブな書き込みは絶対に見ないようにし、会社やサービスに対する中傷はフィードバックさせても、自分へのフィードバックはさせなかったという。
なんて女々しいんだ、成功者ならもっと堂々とすべきだ、そう思う人もいるだろう。しかし、中傷を受けて不快にならない人はそういない。落ち込んで、マインドがマイナスに傾くと周囲に悪影響を与える可能性もある。また弱肉強食のビジネスの世界で弱みを見せるのは大きなリスクを孕む。
成功する人には信頼できる側近や家族がいるものだが、それは傷つきやすいため、弱さを見せられる相手が必要だからだ。また、成功する男たちは自分が弱いということを知っていて、それを克服するために強さに憧れる。それが成功の入り口になると西澤さんは言う。
■成功する男は「意外と目立たない」
ソーシャルメディア全盛のこの時代においては、「目立ってナンボ」という風潮がある。しかし、実際の成功者は、「逆に印象に残りにくい人が多い」と西澤さんは述べる。
そういう人たちの特徴は、観察眼が鋭く、言葉の奥に隠された本音を見抜く力を持ち合わせていること。彼らは冷静に自社や業界の状況を見つめ、じっくりと戦略を練ったり、広報やブランディングに集中することができる。ソーシャルメディアなどで目立てば一時の成功を手に入れられるかも知れない。しかし、長く成功する土台を作りたいのであれば、あまり目立たないほうが良いこともあるのだ。
■成功する男は「遊びに思い切り投資する」
仕事の出来るビジネスパーソンになるため、お金を「遊び」に投資せずに、自己啓発やビジネスセミナーなどに投資する若い人が増えているという。確かに競争を勝ち抜くためには学ぶことは重要だが、西澤さんは「あえて遊びましょう」と呼びかける。
良いレストランに行ったり、話題の映画を観たり、素敵な洋服を買ったり、売れている本を読んだり。これらの体験は、どうして人はこの商品にお金を払うのかを考えるための重要な材料となる。つまり、遊びは学びにもなるということだ。遊びで得た体験がどこで生きるかは分からないが、西澤さんは、これまで成功している人で全く遊んでいないという人は会ったことがないという。
また、若いうちに背伸びをしてお金持ちの体験をしておくことも大切だと付け加える。富裕層の人たちは自分と同じ階層の人間とつき合うことを好むため、多少の大枚をはたいたとしても、得られるものが多いのだ。
西澤さんは、自身の経験から何かを成し遂げたり、ゼロから新しい価100人いたらわずか3人程度、つまり3%程度だったという。
その3%に入れるかどうか。それは本当に成功している人の行動や言動を真似したり、参考にするのが一番ではないだろうか。本書では「できる男は猫好きより犬好き」「褒め上手」「肉食系で女好き」など、成功をつかむ人の45の特徴がつづられている。
“男性の目利き”が認める成功者の姿への道は険しいものがあると感じられるだろうが、一つでも改善できれば大きく変わるかも知れない。
(文=新刊JP編集部)
※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。
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