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――たしかに、買い物の額が大きくなればなるほど、失敗したときの落ち込みもひどくなるので、今のお話は心にとめておきたくなります。
いちのせ: たとえば、車を買い替えたくて、「5年ローンで300万円の車」を買おうか迷っているというケースを考えてみましょう。このような場合、一度冷静になるメリットは「衝動買いによる後悔をしなくて済む」だけにとどまりません。
言うまでもありませんが、いますぐ買ってしまったら、毎月5万円の支出が発生します。仮に今乗っている車の車検が3年後の場合、その期間購入を我慢すれば5万円×12カ月×3年=180万円のキャッシュを使わずに済むわけです。
3年待って、それでも買いたいなら買えばいい。そこまで待てば「やっぱり買わなきゃよかった…」ということにもならないでしょうし、先ほど申し上げた「使わずに済んだ」180万円をそっくりそのまま貯金しておけば、新たに用意しなければならない額は、300万円-180万円=120万円で済む。
さらに手元に120万円の貯えもあるなら、キャッシュでの一括購入も可能になります。これは大きなメリットでしょう。
――最後になりますが、読者の皆様へメッセージをお願いします。
いちのせ: クリアファイル家計簿を実践すると、初めのころは「いままでどおりに買っていたら、お金が足りない」ということが度々おきます。
でもその繰り返しによって、自分にとっての「幸せなお金の使い方」が見えてくるはず。何かを買うたび、「これは本当に必要か?」と自問自答するクセがつくからです。
この方法は、がんばった分だけ成果がすぐにあらわれますし、それが明日への活力にもなります。お金は扱いが難しいからこそ、上手に貯めて、賢く使っていただきたいですね。
(了)
※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。
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