グラビアアイドルとして活躍する傍ら、株式投資で成功して「財テクタレント」の顔も持つ杉原杏璃さんが、今注目の起業家たちの素顔に迫る本連載。第1回は、株式会社EXISTi代表取締役の森下翔悟氏に、起業の経緯などについて話を聞いた。
第2回となる今回は、現在のビジネスなどについて、さらに杉原さんと森下氏の対談が続く。
起業志望者は女性が7割
杉原杏璃さん(以下、杉原) 現在は、どんな事業を行っているのですか?
森下翔悟氏(以下、森下) 今は、株式会社EXISTiの代表として、アマゾン通販ショップの運営や企業向けの営業研修、ビジネススクールの運営や独立支援コンサルティングなどを主にやっています。
杉原 そうすると、人材教育関連のお仕事ということになるのでしょうか?
森下 そうですね。基本的には、「何かビジネスをやりたい」という人に向けて、そのために必要なスキルやマインドを基礎から教えるということをしています。
杉原 前回、「起業前にビジネススキルを一から学べる場所に通っていた」とおっしゃっていましたが、現在のお仕事はその影響からですか?
森下 それもありますね。今の時代、「ビジネスや投資などで、自分で稼ぎたい」という人は非常に多いです。ただ、うまくいっている人は少数派。私は運良く、自分に合わせて基本からステップ・バイ・ステップで教えてもらえる某有名起業家に出会うことができましたが、そういった場は実は少ない。
ビジネスモデルだけを渡して「はい、これで稼いできて」というパターンが多いのですが、マインドやスキルなどの基礎ができていないと、いざ起業してもなかなか軌道に乗りません。「それなら、自分がそういう場をつくってあげよう」と思ったのが、今の事業を始めたきっかけです。
杉原 森下さん自身が、成功と失敗を身をもって体験しているからこそ、基礎の大切さがわかるのでしょうね。クライアントさんには、どんな方がいらっしゃるのですか?
森下 本当にいろいろな方がいますね。特に20~30代の方が多いです。将来に危機感を覚えて動き出している人や、従来の雇用形態以外で自由に収入を得たい方が増えていますね。OL、看護師、保育士、パティシエ、工場勤務の派遣社員から「結婚して退職した」主婦の方など。理由も「起業したい」「副収入が5万円でいいからほしい」、「年金の代わりに備えを」「単純にひまだからスクールに通っている」など、さまざまです。そして、実は7割が女性です。
杉原 えー! そんなに女性が多いんですか?
森下 インターネット社会になって稼ぐ手段が増えたことで、女性がビジネスの世界に進出しやすくなったのかもしれませんね。中には「男性に頼らずに生きていきたいから、本業とは別に副業としてビジネスをしたい」という人もいますし、「家計を助けたいから」と在宅のネットビジネスに挑戦するために指導を受けに来る女性もいます。