朝に弱く、ギリギリに起きてドタバタと準備をして出勤する。そんな生活から抜け出して、早起きを習慣化できれば、体の調子も良くなり、仕事もはかどるはずです。
では、どうしたら朝に強くなれるのでしょうか。
2006年出版の『「朝に弱い」が治る本』(鴨下一郎著、PHP研究所刊)では、朝に弱いと諦めている人、何時までもベッドから起きられない人に、ぐっすり眠ってスッキリ目覚める秘訣を教えてくれる一冊です。
■ギリギリまで寝てダッシュで仕事へ…はマイナスポイントばかり
朝ギリギリまで寝てしまうというのは、体にも精神的にもあまりいいことはないと著者は指摘します。
朝、なかなか起きられない人は太るともいわれます。人間の体はリズムを持って生活していますが、朝起きるのが遅くて朝食を食べ損ねたりすれば、そのぶん、通常のリズムより後ろにずれていることになります。そして、夜遅く、本来であれば胃腸が休息する時間に、お腹が空いてしまう。ここで我慢できずに夜食をとってしまうと太ってしまうことになります。
また、出発時間スレスレまで寝ているという人は少なくないでしょう。起きて猛スピードで支度する。これは精神的な負担も大きいもので、著者はこの時間に追われるという生活も良くないといいます。
朝のイライラは仕事にも影響します。落ち着くまでの時間はタイムロスになり、普通の頭になかなか戻りません。一日の始まりで出遅れてしまうのです。
■早起きのためには早寝! そのための入眠儀式とは?
では、「朝に弱い」を治すにはどうしたらいいのでしょうか。著者は次のようにその方法を教えてくれます。
その一つは起床時間よりも就寝時間を決めること。7時に起きるのなら、11時にふとんに入るなど早寝を実行するのです。これが継続できれば、1カ月後には朝起きるのがずいぶんと楽になっているはず。
ただ、夜更かしが癖になっていると、すぐに早寝できにくくなります。そこで、著者がすすめるのが「入眠儀式」というものです。毎日、寝る前に、ある決まったことを自分に課し、これをすれば眠れるんだという条件づけをするのです。
例えば、歯磨きや洗顔、軽い読み物を読む、音楽を聴く、お香をたくなどがあげられます。この入眠儀式によって、頭の中を空にして、自然に安らかな眠りにつく習慣がつくといいます。
本書にはスッキリ目覚める方法が取り上げられています。午前中、頭がぼーっとすることなく、気持ちよく過ごすために参考にしてみてもいいのかもしれません。
(新刊JP編集部)
※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。