目標を達成するためには、時には好きなものを我慢したり、余暇の時間を削ることも必要になる。
それはダイエットも受験勉強も同じであり、「収入アップ」も同様だ。
公認会計士から起業を経て、現在では年に5億円を稼ぎ出す金川顕教さんもまた、自分の収入を増やす過程でさまざまなものを捨てた一人。お金持ちになりたいのであれば、収入を増やすために不要なことは極力捨て、目標に注力する時間を増やすことが成功の近道のようだ。
では、収入を増やし、お金持ちになるためにどんなことを捨てればいいのだろうか。金川さんは著書『財布はいますぐ捨てなさい』(サンライズパブリッシング刊)の中でこんなものを挙げている。
■人間関係を捨てる
人間はどうしても周囲にいる人の影響を強く受けてしまう。読書家の両親に育てられた子どもは本に興味をもちやすいし、仲間がギャンブル好きなら一緒にいるうちにギャンブルを始めることになりやすい。
お金についても同様だ、お金持ちはお金持ちと付き合い、お金がない人はお金がない人同士で群れる。もし年収1,000万円を目指しているのなら、実際に1,000万円を稼ぐ人と交流して、「年収1,000万円のマインド」に触れる機会を増やすべきだ。
今の人付き合いの中で生活していては、おそらく収入は変わらない。お金を稼ぎたかったら、まず今の人間関係を捨てることが必要なのだ。
■「がむしゃらな努力」と「自己流」を捨てる
収入を増やす方法は一つではない。今の10倍稼ぎたかったらサラリーマンのままでは難しいだろうし、年収1,000万円であればスキルアップと転職で手が届く範囲だ。
いずれにしても、「がむしゃらな努力」と「自己流」は捨てた方がいいと金川さんは言う。
努力は正しいやり方を身につけてはじめて身を結ぶもの。自分だけの判断でやり方を決めてしまうのではなく、周りの成功者をよく観察してみよう。よく見ると、うまくいっている人の共通点が見えてくるはずだ。
■「やりたいこと」を捨てる
私たちは「やるべきこと」より「やりたいこと」に流れがちだ。しかし、それらはえてして本来の目標と関係がなかったり、目標達成のための効果がなかったりする。
そもそも、現時点の自分の頭で考える「やりたいこと」は、たとえ実行に移しても現状維持にしかならない。稼げない人間が自分の頭で考えたことは、実行しても稼げないものだ。
それならば、自分としては気が進まなくても、今現在稼いでいる人や結果を出している人をリサーチして、マネすべき点を探してみよう。それがまずは「やるべきこと」なのだ。
収入を増やしたければ、行動も考え方も今のままではダメ。今の自分の習慣の何をやめて、どんなことを始めるべきか、本書を読んで考えてみてはいかがだろうか。
(新刊JP編集部)
※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。