仕事先や会合でちょっとした雑談しようとしても、まったく話が弾まなかったり、相手の反応がイマイチだったことはありませんか?
せっかく勇気を出して話しかけたのに、相手の反応が薄かったり、話をふくらませようとしてネタを振ってもイマイチな返事しか返ってこなかったり……。こんなことが続くと、会話をするが嫌になってしまうかもしれません。
でも、大丈夫。ちょっとした会話のコツを押さえるだけで、相手の反応は見違えます。
■「事実」よりも〇〇を重視する会話は盛り上がる!
『マンガでわかる! 誰とでも15分以上 会話がとぎれない! 話し方』(野口敏著、makiイラスト、酒井だんごむしシナリオ、すばる舎刊)では、会話が楽しく続く秘訣として「気持ちに注目して話すこと」を紹介しています。
一方、自分の話をするときは、気持ちを中心に話を構成し、常に「〇〇な気持ちになった」というオチにします。
例えば、相手が、「上司と二人で焼き肉を食べに行くことになった」という話をしたら、それが楽しみなのか憂鬱なのか、しっかり表現すること。自分の気持ちを表現すると、「うわっ! 羨ましい」とか「うわっ、気が重いね」などと相手が相づちを打ってくれ、どんどん話が展開していくきっかけが増えていきます。
どんなにおもしろい話でも、事実関係を淡々と話すだけでは、相手をひき込むことはできません。というのも、人が会話を楽しいと感じ、話題を通して「お互いの気持ちを伝えあっているとき」だからです。
ぜひ話す時は「事実」だけでなく、その事実があった時に自分はどう感じたか、という「気持ち」も交えて話してみてください。
■「何を話していいかわからない」人の話題の見つけ方
事実より「感情」に焦点を当てて話すという考え方は、話題を探す時にも有効です。
「人と話す時、何を話していいかわからない」という人は、もしかしたら「自分の話は取るに足らないもので、相手を楽しませることはできない」と考えて、尻込みしてしまっているのが実状かもしれません。
でも、会話でもっとも大切なのは、「どんなことがあったか」よりも「その時どう感じたか」です。一番簡単なのは、「最近、どんなことに心を動かされたか」というテーマで自分を振り返ってみること。
「朝、テレビを見ていたら遅刻しそうになった」という失敗談や、「おつりがちょっと多かった」なんていううれしい体験、「電車に飛び乗ろうとしたけど、間に合わず、電車の中の人と目が合った」などの恥ずかしい話など、どんな人にでも起こり得る素朴な話で十分です。
ちょっとした出来事でも、自分の気持ちを言葉にして伝えることで、相手も「実は、自分も!」「わかる、わかる」と共感する接点ができるので、会話がどんどんふくらんでいきます。ときには、思いがけない相手の話も飛び出したりして、想像以上に会話が盛り上がることもあります。
◇
『マンガでわかる! 誰とでも15分以上 会話がとぎれない! 話し方』には、「話が盛り上がらない」「話しかけられるのが怖い」「話題がない」といったことに悩む人が、どんな人とでも、ストレスなく話ができる簡単な会話術が、漫画でわかりやすく解説されています。
コレ一冊あれば、大人数の飲み会も、初対面の人が集まるパーティも怖くなくなるはずです。
(新刊JP編集部)
※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。