自分の才能を活かした仕事に就くのは理想だが、現実はそう上手くいかない。才能があったとしても、それをお金に結びつけられずにもがいている人も多いだろう。では、どのように日々を送れば、才能を見つけ、それをお金にかえることができるのだろうか。
『あなたの才能をお金にかえる49の言葉』(本田健著、PHP研究所刊)は、自分の才能を見つけ、磨き、社会と分かち合うために、本田健氏が実践してきた数々のノウハウを古今の名言とともに解説した一冊である。
お金を得るには、「人生のコツ」というものがある。本書の中から3つ挙げよう。
■「成功する途中の道を楽しむ」
人生は上り坂もあれば、下り坂もある。受験や就職で失敗したり、仕事で降格されたり、左遷されたりすることもあるだろう。
そんなとき、人生は長期戦だということを強く認識することだ。ネガティブなこともたくさん起きる。いいときもあれば、まったく調子の出ないこともある。その繰り返しが人生なのだ。
大企業で社長になっている人も、その多くは若い頃、2、3回、出世コースから外れているものだ。一心不乱に目標を見てダッシュするのもいいが、それだけではつまらない。目的を目指して景色を見ないのではなく、途中の道のりを楽しむことが大事なのだ。
■「理想の人を真似る」
憧れの人は、どういう生き方をしているだろうか。憧れの人の人生をイメージすると、自分の未来が見えてくるはずだ。
そして理想の人の真似できるところは、真似てみる。その人の意識と情熱で人生を生きるとしたらどんな1日を過ごすか。そうやって考えていくと、不思議とその人のエネルギーが自分の中に入ってくる。
憧れの人と自分との差は意外に単なる情熱のエネルギーの差だったりするのだ、と本田氏は述べる。
■「お客さんの目線で、いつも考える」
常に相手目線を意識するためには、普段から両方の視点を持つことだろう。いったん、いつも人のことを優先して考える人物だという評判を得ることができたら、それは一生ついてくる。
そして、相手を儲けさせるのが上手だと見なされたら、引く手あまたになるだろう。なぜなら、誰もがそういう人と仕事をしたいからだ。自分の損得をいったん横に置いて、筋を通すことを心掛けるようにすることが大切だ。
自分の才能が見つけられない。才能を活かした仕事ができていない。そんな人は、本書から得ることは多いはずだ。
(新刊JP編集部)
※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。