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採用・就職活動の現場ですべきアピールとは? 採用代行企業のプロに聞いてみた

取材・構成=編集部
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インターンよりもすごい逆指名制度、“交流会”の存在

――インターンという単語がすっかり定着しましたが、一般的な学生の就職活動は、各企業が行う説明会や大きな会場で行われる合同説明会から始まるわけですよね?

A そうですね。ただ、これも企業によって考え方が違うんです。合同説明会では人気企業、名前を知られているBtoC企業に、大学1~2年生ぐらいだと集まってしまうんです。CMをよく見るとか、普段使っている商品を作っているといった企業に。

 そうすると1対数十、下手したら数百人を相手にしなくてはいけませんから、どうしても通り一辺倒な講演をして終わりになってしまうケースもあります。一方で、実は世界的に見てもシェアはすごいが、BtoB企業で一般的な知名度は低い企業や外食産業などだと、1対1でしっかり話すことができて、説明会やインターンといった次の機会につなげやすかったりしますし。そういった場に対する企業側の気合、臨み方には結構差がありますよ。

――理系、特に専門性の問われる学部であれば、BtoB企業もしっかり勉強しているのではないですか?

A そういった学部の学生だと、企業と教授、研究室とがしっかり結びついていて、毎年●名、研究室から大学院生が行くと事前に決まっていたりしますから、合同説明会などにはあまり出向きません。一応我々も面接したりしますけど、もう採用することは決まっている。もはやドラフト逆指名状態(笑)。

 加えて、各企業が欲しがるような人材を輩出するような上位校や研究室には、通常の就職課とは別に各企業が横並びで学生たちの就職を支援するような「●●会」みたいな組織があったりするんです。有志が資金を集めて、講演会をやったり、そういう場で学生と企業の人が触れ合う機会を作ったりという支援活動を行うような。

――各企業に散ったOBが、後輩のために作る組織ですね?

A そうです、旧帝大、一部の上位私立大などにはありますね。意外と国立大学に多い印象です。人気がある企業はそういった、公式サイトを見てもわからないところで、人材を確保しているケースも多いように思います。

――中堅私大文系卒という人間は、どうすればそういった場に入れたのでしょうか?

A いや、これは学力、偏差値を見る企業さんがある限り、個人でがんばってもある程度はどうしようもないのではないでしょうか。知力=学力ではないですけど、やはりある程度の物差しになると考える方も多いですし、先ほども触れた理系の上位の学生たちなどの場合は、研究室に入って鍛えられていますから。研究していた専門性を生かせなくとも、地頭の良さや研究を行うという経験を企業が見込むからこその逆指名が成立するんです。

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