よかれと思ってとった言動が、実は相手にとっては失礼なことをしていたということはよくある話。その一方で、相手から失礼な言動をされたときは「その言い方はちょっと感じが悪い」とすぐ気づくだろう。
失礼な言動は、自分がされたときは気づきやすく、自分が誰かにしてしまったときは気づきにくいものだ。
『その言い方は「失礼」です!』(吉原珠央著、幻冬舎刊)では、イメージコンサルタントの著者である吉原氏が、「失礼な言動」の正体を明確にし、より信頼される人になるための実践的な話し方や振る舞いから、失礼な言動をとる人への対処法を紹介している。
「だから」「っていうか」は相手にストレスを与える
では、失礼な言動とはどんなことなのか。
「だから」「っていうか」といった言葉をよく使う人は気をつけるべきだ。これらの言葉は、「自分の意見が絶対的に正しく、自分が発言する時間を人に邪魔されたくない」といった傲慢さを感じるものだと著者は述べる。
これを言われた相手は、上から目線で否定されているような気持ちになり、ストレスを感じてしまう。これらの言葉を頻繁に使っていないか、自分の言葉の使い方を振り返る必要があるだろう。
「私は暇だから」に見える言葉の意図とは?
「暇だからお茶しようよ」「私、いつも暇だから連絡してよ」と、周りの人に言っていないだろうか。「暇だから」という言葉も要注意だ。
「私は暇だから」という言葉を使うときは、自分よりも忙しい相手に予定を委ね、自分には気を遣わなくていいから、という思いがあるかもしれない。しかし、その一方で、自分が持て余している暇な時間を潰したい、相手にも暇な時間があるはずだ、という勝手な思い込みも感じられる。
誘った理由が「暇だから」というのも、誘われた側は気持ちのいいものではない。相手を誘いたいときは、堂々と「〇〇さんとじっくりお話がしたいので、ランチをご一緒させてもらえませんか?」と聞いたほうが、相手も気持ちがいいと著者は述べる。
本書を活用すると、「知らないうちに自分自身が失礼な言動をとることがなくなる」「失礼な言動をとる人とストレスのかからない付き合い方ができる」「礼儀正しくて信頼される人になる」という3つのことが身につく。
お互い気持ち良くコミュニケーションをとるためにも、普段の言葉と態度に気を遣い、工夫してみてはどうだろう。
(T・N/新刊JP編集部)
※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。