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なぜデンマークは世界一幸せな国なのか? ナチュラルに生きるためのコツ

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 皆さんはデンマークという国にどんなイメージを持っていますか? 北欧の洗練されたデザイン、カラフルな街並み、レベルの高い福祉国家、そして幸福度の高い国民…。

 こうしたデンマークの文化に対して、憧れを持っている人も多いでしょう。

 彼らのシンプルなライフスタイルをもし取り入れたいならば、手っ取り早く真似できるのが家具。実は家具こそが、幸福をもたらしてくれる最大の要素の一つなのです。

■なぜデンマーク人は家具にこだわるの?

 どうしてデンマークをはじめとした北欧の国々の家具は洗練されているのでしょうか。北欧流ワークデザイナーの芳子ビューエルさんは、国の位置との関係を指摘します。

 デンマークは緯度が高い場所にあるため、秋から春までの日照時間が短く、冬になると、日の出が8時45分、日の入りが15時45分になります。もちろん寒いので、お部屋の中で過ごすことが多くなる。必然的に家で過ごす時間が長くなります。

 だからこそ、彼らは家具にこだわるのです。家の中で豊かな時間を過ごすために、洗練されたデザインのインテリアが生まれる。

 デンマークには「幸せ」「ぬくもり」「楽しさ」といった概念に近い意味を示す「ヒュッゲ(Hygge)」という言葉がありますが、その「ヒュッゲ」を追い求めて、シンプルなライフスタイルにこだわってきたのです。

■デンマーク人が特にこだわる家具は「椅子」

 デンマーク人が特にこだわる家具といえば「椅子」です。日本は畳文化ですから、椅子に対してこだわりを持たない人も多いかもしれません。

 彼らにとって「マイチェア」は、「いちばん長い時間を過ごす場所」。自分だけの場に座って温かな屋内でゆったりと時間を過ごす。だから選び方もこだわり抜きます。1分や2分試しに座ってみるだけでは、決められません。長く座っているとクッションが変形したり、身体が沈み込んでしまったりして、座りづらくなるかもしれません。だから、入念に選ぶのです。

 そして、椅子は「自分の居場所」です。仕事を遅くまでこなし、疲れて帰宅したら、まずは椅子に座ってゆっくり、ぼんやりとする。椅子に座ってお酒を飲みながら、テレビやDVDを観る。あなたの居場所であるマイチェアは、そんな贅沢なひと時をもたらしてくれるのです。

■素のお付き合いで親密な時間を作るのがデンマーク流

 デンマーク人の「幸福」。もう一つのキーワードは「コミュニケーション」です。

 芳子ビューエルさんによれば、デンマーク人は日常的なコミュニケーションが大好きなようで、週末になるとよくホームパーティーを開くとか。招待されたお客様は料理ができるまでじっと待つのではなく、自分で率先して準備をお手伝い。服もホームパーティーレベルならば、よそ行きではなく、普段着のまま。

 「ねえ、ヒュッゲしない?」という問いかけがあるほど、デンマーク人は人との親密な時間を大切にしています。人との親密な時間のハードルを下げる上でも、自分が素で居られることは重要なのです。見栄を捨て、自分らしくいられる環境にお友達を招き入れる。そうすることで、新たなほっこりとした世界が広がります。

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 芳子ビューエルさんの著書『世界一幸せな国、北欧デンマークのシンプルで豊かな暮らし』(大和書房刊)は、デンマーク流のライフスタイルを学ぶにうってつけの本。本当に必要なものだけを選ぶ彼らの生活は、私たちが渇望している豊かさと潤いをもたらしてくれます。

 これまで長く北欧の会社とビジネスを行い、北欧輸入の第一人者として北欧文化を日本紹介してきた芳子ビューエルさんならではのシンプルなライフスタイルの提案は、参考になるはずです。(新刊JP編集部)

※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。

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