仕事をさぼっているのに、誰からも怒られない人。
しれっと行列に割り込む人。
手柄を悪びれずに横取りする人。
ミスは人のせいにする人。
ルールを守らない人。
仕事や日常生活のあちこちで、こんな「ずるい人」にイライラしたことはありませんか?
こういう人を見かけた時に、その場で注意できるならいいのですが、さして親しくもない人にきっぱりと注意できる人なんてそうはいません。たいていは「あの時、こう言ってやればよかった!」と心の中で叫んだり、特定されないように配慮しながらSNSに書き込んだりするのがせいぜいでしょう。
■ずるい人は身の周りのあちこちにいる!
ずるい人はどこにでもいます。家庭にも、職場にも、街中にも。だから、気にしないように心がけても自然に目に入ってしまいますし、気にしないようにすればするほど、余計に目に入ってしまうもの。まして、何をしたところで彼らがいなくなるわけではありません。
ただ、何をずるいと思うかや、どんな人をずるいと思うかは人それぞれです。『「ずるい人」が周りからいなくなる本』(大嶋信頼著、青春出版社刊)では、「ずるさを感じるパターン」を
・「不真面目でルールを守らない人」が許せない
・「世渡り上手でずる賢い人」を見ると嫉妬してしまう
・「自分勝手で非常識な人」を見ると不快
・「なんだか運がいい人」を見ると、理不尽だと思う
の4つのタイプに分類して、それぞれの心のモヤモヤへの対処法を教えてくれます。
■「不真面目でルールを守らない人」が許せない人
たとえば、「不真面目でルールを守らない人」に対して「許せない」と思う人は、性格的には真面目で正義感が強い人。それゆえにちょっとした矛盾や違和感が気になってしまいますし、不真面目な人を見ると持ち前の正義感が刺激され、いらいらしてしまいやすいのです。
たとえば、道に落ちている犬の糞を見ても、まったく気にしない人がいる一方で、「どうして飼い主はちゃんと処理しないんだ」と怒りが湧いてくる人もいます。後者の人は、「あるべき状態」と「現実」のズレが気になってしまうのだと言えます。
このような正義感の強い人は、「正しい人」「いい人」でありたいと思うがゆえに、「正しくないこと」についてイライラしますし、「ルール破りをする人」に対して自分の意見が言えなくなってしまいます。
だから、まずは「正しい人」「いい人」であろうとするのをやめてみるというのが、この種の「ずるさ」を気にしなくなるための一つの方法です。それがなかなかうまくいかない場合に効果的な自己暗示を本書は提案しています。
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自分の身の回りのずるい人は、残念ながら消えることはありません。相手が変わるのを期待するよりも、自分が気にしないように、関わらないように、見ないようにするのが得策。本書では自然にその状態になるための秘訣を教えてくれます。
どうでもいいことに心を乱されるのは嫌なもの。本当にやるべきことに集中して取り組むためにも、本書のアドバイスを参考にしてみてはいかがでしょうか。(新刊JP編集部/山田洋介)
※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。