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日向咲嗣『「無知税」回避術 可処分所得が倍増するお金の常識と盲点』

「58歳・正社員・営業職・月給35万」条件の職探しは相当厳しい理由…間違った再就職活動

文=日向咲嗣/フリーライター
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 支援対象も50代から60代へとシフトしつつあり、リーフレットには「65歳以上を重点的に支援します!」と宣言しているほどだ。

 しかし、65歳になってからセカンドキャリアを考え始めるのでは、あまりにも遅い。できれば50代、いや40代からセカンドキャリアを考えておく時代に入ったといえる。その手助けをしてくれるのがハローワークだ。

ハローワークの活用法

 では、具体的にハローワークでは、どんな助言をしてもらえるのだろうか。求人検索ひとつとっても、いまや専用パソコンを使うため、わからないことだらけだ。拙著から、その具体例を紹介したい。

【ケース1】

 経営不振に陥ったプラスチック加工製品製造会社を退職。営業畑一筋の元営業課長58歳。都内及び千葉で同業種の営業職を希望。少なくとも65歳までは現役続行を希望。

・ハローワーク職員のアドバイス

 ご本人を目の前にすると非常に申し上げにくいのですが、年齢的なことを考えますと、ご希望通りの仕事はかなり難しいですと、最初にはっきり申し上げます。

 たとえば、ご希望条件が「正社員、同業種の営業職で賃金が35万円以上」という場合、そのなかで、給料は譲れないか、正社員は譲れないか、営業職は譲れないか、優先順位の高いのはどれでしょうか、といったことからお聞きすることになると思います。

 具体的な検索方法としては、職種で「営業の職業」を選択。営業でも、「不動産、保険・金融はできれば避けたい」といったご希望があれば、さらに詳細で「営業」だけに絞り込んでいかれてもいいです。

「管理的職業」はあえて指定しないほうが賢明です。就業形態や賃金、業種などの条件についても、最初はとりあえず入れないで検索してみて、ヒット件数が多すぎたら、適宜入れていけばいいでしょう。

 就業場所についても、特に指定しないで「近隣の求人からさがす」でいいと思いますが、こだわりたい場合、うちの安定所では一度に2カ所の地域しか入れられませんので「東京都23区」「東京都23区以外」と「千葉」の2回に分けて検索する必要があります。

 条件をあまり入れないで検索すると膨大な数の求人が出てきますが、「求人情報一覧」画面の「職種/免許資格」の列に注目してみていくのがコツです。

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