英語の熟語の頭文字をとってつなげた「頭字語」を目にする機会は多い。例えば「IOC」「TPP」「LGBT」などがそれに当てはまる。「LGBT」なら「Lesbian,Gay,Bisexual and Transgender」の略で、日本語訳は「性的少数者」となる。
頭字語は使われるとスマートな印象を受けるものだが、意味が分からないまま使われるということも多い。そんなときに読みたいのが頭字語の解説をした『TJG頭字語辞典』(一校舎頭字語研究会著、ワニブックス刊)だ。
本書では、必ず覚えておきたい基礎編から、ビジネス、経済、国際、医療、軍事、生活、IT、科学、スポーツ、娯楽・教養の全11ジャンルの頭字語を取り上げている。
ここでは「ビジネス」の分野から、今さら聞けない基本の頭字語をあげていこう。
まず「CS」と「CSR」はわかるだろうか。
「CS」は「Custmoer Satisfaction」で、訳は「顧客満足」。「CSR」は「Corporate Social Responsibility」で、訳は「企業の社会的責任」。どちらも、しっかりと覚えておきたい頭字語だ。
では、「PDCA」はどうだろうか。ビジネスの現場ではよく使われているが実はそれぞれ何を表しているかちゃんと理解できているだろうか? これは「Plan-Do-Check-Act」の略で、生産管理や品質管理などをスムーズに進め、事業活動をうまく進める方法の一つだ。
「PDCA」に関連する頭字語は、「KGI」と「KPI」だ。「KGI」は「Key Goal Indicator」の略で、訳は「重要目標達成指標」。プロジェクトの最終的なゴールとなる目標を数値で示したもの。「KPI」は「Key Performance Indicator」の略で、訳は「重要業績評価指標」。KGIを達成するためのプロセスが適切かどうかを評価するだの中間発表を数値として示したもの。
ここであげたものの他にも、ビジネスマンとして知っておかなければいけないものから教養を高めるためのものまで、多くの頭字語を紹介している本書。
頭字語を理解しておけば、ビジネスの場面やニュースを読むときにも大いに役に立つはずだ。
(新刊JP編集部)
※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。