いつも周りの人の反応を気にしてばかりでビクビクしてしまう。なぜか自分ばかり面倒なことを押し付けられる。他者の顔色ばかりをうかがう自分を克服し、振り回されずに生きるにはどうすればいいのだろうか。
『マンガでわかる 「いつも誰かに振り回される」が一瞬で変わる方法』(大嶋信頼、森下えみこ著、すばる舎刊)は、12万部突破の原作をコミックエッセイストの森下えみこ氏がマンガ化している一冊だ。
■「嫌われないように」がいつの間にか他者に支配されやすい自分を作る
なぜか、自分ばかり面倒な仕事をやらされたり、押しつけられたりしてはいないだろうか。大嶋氏はそうした人の共通点として「緊張度が高い」ことをあげる。
緊張度が高いと、周囲の人と打ち解けられず、「攻撃されないように」「嫌われないように」と、いつもビクビクすることになる。そしていつの間にか「支配される側」になってしまうのだ。
「支配される側」になると、相手の言っていることを鵜呑みにしてしまうようになり、相手の言葉が正しいのか間違っているのか判断がつきにくくなる。その結果、相手のいいように利用されてしまう。
この緊張度は生まれた時に決まるといい、幼少期の親との関係にもその原因があると大嶋氏。では、そうした状況から抜け出す方法は存在するのだろうか。
大嶋氏が提案するのが、誰かに何かをされてオドオドしたとき、「本音モード!」と心の中で叫ぶというやり方だ。
時間がないのに、上司から「この資料コピーしてくれる?」とお願いされた。そこで顔色をうかがって「いいですよ」と言い、自分の仕事より優先してやってしまいそうになったら「本音モード!」と心の中で叫んでみよう。
すると、「この仕事が優先なので、別の人に頼んで下さい」という言葉がスッと言えてしまうようになるという。
ちゃんと理由を述べれば、意外と相手はすんなり受け入れてくれたりする。相手の顔色をうかがいすぎてしまい、自分が損してしまうのは勿体ない。自分の本音を伝えることは、「支配される側」から抜け出す手でもあるのだ。
本書では他にも「つい他人と自分を比べてしまう」「不満があるのに利用されてしまう」といったさまざまな悩みの対処法が描かれている。
いつも誰かに振り回されていると感じている人は「本気モード!」をはじめ、本書で紹介されているテクニックを試してみてはどうだろう。振り回されるばかりの人間関係から脱却できるはずだ。
(新刊JP編集部)
※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。