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グッチ元人事部長の“逆ばり”キャリア術 第1回 

英語がイヤなら「ドメスティック」で「一生現役で働く」とハラを括れ!

文=小山弘樹
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下り坂の社会、その常識に従ってはいけない!

 さて、リーマンショックや昨年の東日本大震災の影響もあり、まだまだ日本経済の先行きは不透明です。こんな時代は前向きに自分自身のキャリアを切り開いていこうという意欲も萎えがちです。曰く

「こんなに環境が悪いと、転職したくてもできない」
「こんなに環境が悪いと、転職・起業はリスクが大きすぎる」
「とにかく今の会社にしがみついて、リストラされないようにするのが得策」

などです。「仕方がないので現状維持で……」という考え方ですね。環境が悪いと、私たちはつい制約条件から発想しがちです。そして消去法で残ったもので勝負しようとします。その結果、「参入できそうな市場」や「売りになりそうな経歴」「とりあえず今の会社」で、なんとか切り抜けようとするのです。いわゆる「世間の常識」にとらわれた発想です。

 しかし、これには大きな落とし穴があります。

 右肩上がりの時代は、世の中の常識に従っていれば一緒に「昇り調子」で生きることができました。しかし今の日本は残念ながら下り坂です。下り坂の社会の常識に従うと、一緒に坂を下っていくことになります。ここは発想を変えて、世間で言われていることの逆を考えませんか?

 ・「とりあえずできること」ではなく、「本当にやりたいこと」で勝負する方法を考える
 ・「年金」を心配するのではなく、「一生現役で働く」とハラを括る
 ・「グローバル化」と言われてイヤイヤ英語を勉強するより、「ドメスティック(国内)」で生き残る方法を徹底的に考える

 どうですか? ワクワクしませんか? 「勘弁してくれ〜」と思った方もいるかもしれませんね。しかし、先が見えない時代こそ、自分の人生とキャリアを自分のやり方で前に進めていくという気概が必要です。

 こういった「リスクを取ってでも我が道を行く」発想が、結果的に私たちの人生を楽しいものにし、やがては日本を明るくすることになるのだと思います。決して簡単なことではありません。しかし、これからの日本は、国や会社がますます当てにならなくなることは疑いようがありません。自分の腕一本で生きる方策を、真剣に、しかし楽しみながら、具体的なアクションとして探っていく時代なのだと思います。良いニュースは、「頑張る個人」を支援する環境がどんどん整ってきているということです。そんなことを踏まえながら、これからの記事を書いていきたいと思います。どうぞおつきあいのほど、よろしくお願いいたします。
(文=小山弘樹)

小山弘樹

小山弘樹

キャリア戦略コンサルタント

経営コンサルほかを経て成長期のデルに入社。採用マネージャーとして毎年2ケタ増の急拡大を支えるが、38歳のとき息子を亡くし、人生を見つめ直す。その後グッチ人事部長等を経て独立。1500人以上を面接し300人以上を昇格・異動させた経験と、感情や体感覚重視のコーチングを活用して、「転職」「独立」「昇進」など、転機を迎えるビジネスマンを支援している。

ブログ:いつまでも楽しく働き続けるための仕事の選び方

フェイスブック:小山 弘樹

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