英語がイヤなら「ドメスティック」で「一生現役で働く」とハラを括れ!
デル採用マネージャー、グッチ人事部長などを歴任し、1500人以上を面接、300人以上を昇格・異動させた経験を持つ、まさに人事のプロ・小山弘樹。ビジネスマンのキャリア形成や人事の”現実”を知り尽くした小山氏が、「自分らしく、楽しく働き続けるための戦略づくり」について具体的な方法と心構えを伝授!
初めまして!
今日からこの連載を担当することになりました、キャリア戦略コンサルタントの小山弘樹と申します。外資系企業で人事マンとして勤務した後、現在は独立して、自分の望むキャリア実現に本気で立ち向かう方々を支援しています。
今までお付き合いしたクライアントさんは、例えば40代半ばで優良ベンチャーに転職した超大手企業管理職、大手金融から急成長企業にプロマネとして転職した30代後半のエンジニア、外資系での正社員ポジションGETを狙う50代の女性パート社員、67歳で新ビジネスを立ち上げた経営者など、既成概念にとらわれない、とてもユニークな方々です。皆さんができるだけ早く望んだ結果を出せるよう、全力を尽くす毎日を送っています。
この連載では、私が外資系企業で人事をやりながら感じたことや、ビジネスマンのキャリア相談に乗る中で気づいたこと、そして私自身の転職や独立の経験からわかったことなどに基づいて、読者の皆さんのお役に立つ内容をお届けしたいと思います。
ところで、これを読んでいるあなたは、いったいどんなテーマに興味をお持ちでしょうか? 「転職」「独立」「給料アップ」、ひょっとしたら「気に入らない上司を見返す方法」なんていうことかもしれませんね(笑)。
私は、キャリアとは「世の中に対する自分なりのかかわり方」だと思っています。与えられた人生と才能をどんな風に世の中に役立てるのか、その軌跡であり、これからの計画だといえるでしょう。そしてその裏側には、当然ながら自分自身と家族の幸せが伴っていなければなりません。その観点で見たとき、「転職」「独立」はあくまでも手段でしかない、と思います。「今の会社で自分らしい仕事ができる」と思えばサラリーマンとして上を目指せばよいし、そのためには上司にうまく取り入る必要もあるでしょう。
いっぽうで「これは違う……」と思えばさっさと新天地に移ればよいのです。場合によっては、いったん独立してからまたサラリーマンに戻ってもよいではありませんか! そんな「軽い」フットワークと、自分自身のキャリアに対する「こだわり」の両方が、これからの時代はますます重要になります。