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著者は、展示会場の稼働率よりも、展示会でもたらされる経済効果の大きさに注目すべきだと指摘する。会場が予約いっぱいで展示会が開催できないのは、巨大な経済効果を失う「機会損失」にあたる。そういった理由から、海外では積極的に増設と新設を進めているといい、地方自治体も展示会重視の方向を打ち出し始めているそうだ。
本書ではコンベンション産業の現在と今後の課題が、世界と日本双方の視点で分析・解説されている。
2020年の東京オリンピック開催が決まり、日本もさらなる国際化が進んでいくなかで、コンベンションビジネスを通して自国をアピールする余地は十分にあるはずだ。また、アニメやマンガなどのカルチャー発信の場所としても、コンベンションは大いに活躍できる。
なかなか分かりにくい部分も多いコンベンション産業を知りたい人、または、コンベンション産業の中にいる人にとって、本書は大きな助けになるはずだ。
(新刊JP編集部)
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※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。
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