働いてさえいれば賃金が上がっていく時代ではありませんから、将来お金に困らないために今ある資産を何かに投資して運用するスキルや知識は、身につけておくに越したことはありません。
もちろん、投資といっても、不動産や株式、為替などによってやり方は違います。しかし、投資の種類に関係なく「長期的に安定した収入を得たかったら、キャピタルゲインよりインカムゲインに注目すべし」というのは確か。
たとえば、不動産であれば、売却すべく値上がりを待つ(キャピタルゲイン)のではなくて、入居者を探して家賃収入を得なさい(インカムゲイン)ということです。これは、どんな投資についても言える、いわば「鉄則」なのですが、より確実に、高いインカムゲインを得るための様々なやり方が存在します。
■ETFを通じて世界の高利回り商品に投資
国債や地方債など「債券」を買い、その利息を得るというのは、インカムゲインの代表格ですが、基本的に低リスク・低リターンの堅い投資であり、個人で行なう規模の投資ではあまり利益が出ないと思われていることが多いようです。
しかし、債券が低リターンであるのは低金利の日本国債が作り出したイメージに過ぎません。
世界に目を向ければ高利回り債券は多く存在します。そして、ETF(上場投資信託)を利用すれば、それら世界の高利回り商品に投資して、債券から安定したインカムゲインを得ることができます。
ETFとは、上場していて株と同じように低手数料で自由に売買できる投資信託のことです。
ETFは日経平均など株式と連動するイメージが強いですが、じつは高利回り債券のようなインカムゲイン商品へ投資する銘柄も多く存在しているのです。
そのようなインカムゲイン型ETFにレバレッジや為替ヘッジを組み合わせるなど、勉強と工夫次第で安定したハイリターンを得ることも可能になるのがおもしろいところです。