「将来に備えて貯金をしておきたいけど、なかなか貯まらない!」
こんな「お金の悩み」は多くの人が持っているはずです。
毎日の生活費に食費、交際費だって欠かせません。年収の低い若手サラリーマンや、1人暮らしのOLはなかなか貯金にまでお金が回らないのが現実かもしれません。
ただ、年収が低いから貯金ができないかというと、決してそんなことはありません。
『富女子宣言~20代女子が5年で1000万円貯める方法~』(永田雄三/著、幻冬舎/刊)には、年収が300万円ほどでも、5年間で1000万円貯めた何人もの女性の体験談が収められ、年収が多くなくても確実にお金が貯まっていく貯蓄のポイントが明かされています。
■目標は「無理のない額」の4割増で!
貯金に必要なのは、一にも二にも「計画」です。つまり自分の給与明細を見て月々にいくら貯金に回せるかを計算しないといけません。
しかし、気をつけなければいけないのは、この計算がとかく自分に甘くなりがちだということです。たとえば、「毎月5万円、ボーナス月は20万円貯金する」と考えたのなら、その4割増「毎月7万円、ボーナス月は28万円」を目標にしましょう。
最初は難しいと思っても、「4割増」くらいであれば徐々に達成できるようになるといいます。
■自然に貯まる仕組みをつくる
計画を立てたら実際に貯金を始めるわけですが、計画通りに貯めていくために、ぜひとも利用したいのが、「給与天引き」や「自動積立預金」です。
普通預金だけで貯金をすると、なんだかんだとお金を引き出してしまい、なかなかお金が貯まらないもの。
「給与天引き」も「自動積立預金」も、開始後に金額の変更をすることが可能なので、あまり難しく考えずにまずは初めてみることが大事です。
■「200万円」と「450万円」の壁を乗り越える
本書の著者で投資コンサルタントの永田雄三さんは、年収300万円の人でも、5年で1000万円の貯金を作ることが可能だとしています。しかし、同じように「1000万円」を目指して貯金を始めても、やはり途中で挫折してしまう人はある割合で出てきてしまうそう。特に「壁」になりやすいのが「200万円」と「450万円」だとしています。
貯金をするからにはある程度の「我慢」は必要です。欲しいものを買いたい誘惑にかられることもあるでしょうし、友達の誘いを断らないといけないかもしれません。
こんな時こそ「自分はなぜお金を貯めているのか」という動機の部分を思い出して、モチベーションを下げないことが肝心です。また、1000万円を目指して貯金していることを周囲の人に話すと、思わぬ協力者が現れたり、予想もしなかったアルバイトの仕事が舞い込んできたりと、お金が貯まる方向に物事が回り出すといいます。