4月10日には日経平均株価が15年ぶりに20,000円台に乗るなど、好調な推移を見せる株式市場。街角ではまだまだ景気の良さを感じることが少ないですが、以前から株取引をしていた個人投資家たちは活気づいています。
そうした動きに乗り遅れまいと、これから株をはじめてみようと思う人もいるでしょう。しかし、いくら好調でもリスクとの戦いから逃れることはできませんし、利益を出すのもそう甘いことではありません。
では、個人が株式投資の世界で勝つにはどうすればいいのか?
「稼ぐ株式トレード手法」を確立してプロ個人トレーダーとして活躍しながら、株式スクール冨田塾でプロ個人トレーダーの育成に励む冨田晃右さんは『ここが違った、株で稼ぐ人、損する人』(集英社/刊)で、株で成功するための行動規範や思考法から方法論までを余すことなく教えてくれます。
■株で損をしてしまう人の特徴とは?
成功する人がいれば、失敗する人もいるのが浮世の習いです。株の場合も例外ではありません。冨田さんは本書の第一章で「あなたが『株で損している』15の理由」として、株で損をしてしまう人の行動や思考パターンを15個あげて紹介しています。
(1)「自分は株で儲けられる」と信じている
(2)「自分は個人投資家である」と名乗っている
(3)かつて株で儲けた記憶をいまだに忘れられない
(4)すぐに結果が出ると思っている
(5)とにかく「株で大儲けしたい!」と考えている
(6)日常生活の一部としてなんとなく株式投資を行っている
(7)株式投資によって企業を応援したい
(8)新聞やニュースを見て株価予想するのが大好き
(9)『会社四季報』をいつも手放さない
(10)儲けるチャンスは誰にでもあると思っている
(11)「特ダネ」や「ブランド」が大好き
(12)予測と予想を、同じ意味だと思っている
(13)大きく損が膨らんだ株を放置している
(14)損をしたことをすぐ忘れてしまう
(15)「あなたの趣味は何ですか?」と聞かれて、「株です」と答えている
この15の理由のうち、当てはまったものが結構あるのではないでしょうか。
例えば(1)の「『自分は株で儲けられる』と信じている」という項目では、「株をやれば、儲かる」という図式にとらわれていますが、それは根本的に間違いであり、「株をやれば、損する」という図式が正しいと指摘します。
また、(10)の「儲けるチャンスは誰にでもあると思っている」については、株式相場は「個人投資家が貧乏くじを引くようにできている」と述べ、トランプのババ抜きでいうところの、「ババ」を常に引かされるのが個人投資家なのだと断言します。
実はこの15の項目は、成功できない個人投資家の特徴をとらえたものです。ではどういう人が株で長期的に稼ぐことができるのか? それは個人投資家ではなく、「個人トレーダー」なのだそう。
本書ではこの第一章を踏まえて、株で利益を出すための心構えと方法を教えてくれます。
今、株で損をしているという人はもちろんのこと、これから株を始めようと思っている人がいたら、損をする前に本書を読んでみてはいかがでしょうか。
(新刊JP編集部)
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※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。