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アップルジャパン元代表・山元賢治「Go Global,Go West vol.1」

大量に到来するデータを、個人の責任で取捨選択する時代

文=山元賢治
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大量に到来するデータを、個人の責任で取捨選択する時代の画像1山元賢治氏

 アップルジャパン元代表取締役として、日本におけるiPhone、iPadなどのアップル旋風を主導した山元賢治・コミュニカ代表取締役。複数の外資系企業時代から現在に至るまで、世界中を渡り歩き、無数の企業、若者と接する中で山元氏の心に湧いてきた、「最高に素敵な国・日本」のビジネスパーソンに向け、今どうしても語りたいこととは?

 私の一番好きな言葉に、”The Only Constant is Change”というものがあります。私にとっての「座右の銘」と言えるメッセージです。いろいろな解釈の仕方があるかもしれませんが、私は「この世で、たったひとつの真実は、変わり続けることだけ」と読み替えて、いつも復唱しています。

 たいていの人にとって、「変化」とは最も恐れる、嫌な言葉のひとつでしょう。特に、自分の地位や財産などを既に確立している人にとっては、迷惑な言葉かもしれません。しかし逆に、これから社会に飛び出し、多くのチャンスを切り開こうとしている若者にとっては、一番大切なキーワードかもしれません。

 どんなにもがこうと、地球の上で起こる出来事のほとんどが確実に変化しています。どんなに既得権にしがみつこうとしている人たちがもがこうと、変化は続いています。しかも、スピードを上げている地域や国があるように見えます。表面上、気づいていない人も多いかもしれませんが、日本はその変化の波が大きく、速くなってきている国のひとつではないでしょうか。しかも、良くない方向に。

 現在、起こっている激しい変化の波は、大量のデータを伴ってやって来ます。それも凄い量の情報です、そのほとんどが英語か中国語になるでしょう。昔の成長期の日本であれば、先生や偉い人の言うことを、文句も言わず、ただ聞いていればよかった時代もあるかもしれません。

 しかし、今もそれでいいのでしょうか? インターネット上を飛び交っている情報を、正しく取捨選択して生きていく責任は、すべての個人にかかっている感じがします。

 私は、長い外資系企業勤務の間に、いろいろな国を訪れるチャンスに恵まれていました。多くのことを学びました。それぞれの国に良い所、好きになれない所があります。さまざまな国を旅することによって、自分のなかに「日本って最高に住みやすい、素敵な国だな」という気持ちが、はっきりと芽生えてきました。

 この連載の最初として、皆さんと一緒に、今一度「自分が好きな日本の部分」を語り合えたらと思っています。それがあって、初めてGo GlobalやGo Westの真の意味が語り合えるのだと思っています。

 皆さんは、日本のどんな所が好きですか? 

 例えば、整備された道路。いろいろな国を訪れて、はっきりと国力や住みやすさの違いがわかる指標のひとつだと思います。

 例えば、食品の安全。油や調理法、食材を含めて心の底から安心して、口に運ぶことのできる品質。

 皆さんの声を聞かせてください。

山元賢治

山元賢治

日本IBM、日本オラクルなどを経て、イーエムシージャパン副社長、日本オラクル取締役専務執行役員を歴任。04年、アップルジャパン代表取締役兼米国アップルコンピュータ社バイスプレジデントに就任し、同社退社後の現在は、コミュニカ代表取締役のほか、複数の企業顧問を務めている。

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