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飲んべえ岡ちゃんの相場師養成講座 第4回

株相場を制したければ、チャート、日経平均はこう読め!

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5月、TOPIXはバブル前の水準まで下落。
(「ウィキペディア」より)
株式専門紙記者を皮切りに、証券人生30年の経済ライター・岡本昌巳。ブログ「今日の岡本」はほぼアルコールネタで埋め尽くされているが、独自理論に基づく株式相場の流れを重視した銘柄発掘力は群を抜くと評判。そんな岡本氏が、相場師が知っておくべき"常識"を指南する。

 前回の復習。(1)業績が伸びる企業の株価は上がる(銘柄本位制)というのは、基本的には間違っていません。(2)ただ、そのときの相場の物色の流れに乗れていない銘柄だった場合、いつ上がるかわからない弱みがあります。(3)よって、銘柄本位制だけでは不十分で、相場の流れに乗るかどうか=流れ本位制と組み合わせて考えなくてはならない(業績が伸び、なおかつ相場の流れに乗る銘柄に投資する)ということを学びました。

 今回は、「銘柄本位制、流れ本位制だけでは十分ではない。相場のトレンドも考えなくてはならない」ということを学びたいと思います。前回、「トレンドに逆らうな=タイミング本位制」を研究すべしと書きましたが、実態からいって「トレンド本位制」といったほうがわかりやすいので、そちらの言葉を使って説明します。

 さて、前回の宿題です。

「上げ続けている銘柄と下げ続けている銘柄の、どちらのほうが投資するリスクは少ないでしょうか?」

 あくまでも可能性の問題ですが、上げ続けている銘柄に投資するほうが、勝つ確率が高いといえます。なぜなら、上がっているというのは流れに乗っているからです。上げトレンドの銘柄(=流れに乗っている銘柄)の下げ(押す)場面で入る買いを、「押し目買い」といいますが、相場は人気投票といわれますし、押したとしても旬の人気があるものに買いが入るものです。旬ではなく、かつ人気がなくて下げている銘柄にはなかなか買いは入りません。流れに乗っている上昇トレンドのものは下げても、また、すぐに上がると思う投資家が多いからです。相場の世界では、トレンドに逆らってはいけません。

 これは人生も同じですね。不思議なことに、うまくいっているときは、何をしてもうまくいく。逆に、うまくいっていないときには、何をしてもうまくいかない。うまくいっているときとは「流れに乗っているとき」、うまくいっていないときとは「逆流にいるとき」と、言い換えてもいいと思います。

 ただ、人生よりも相場はわかりやすい。なぜなら、株価の動きを示すチャートという目に見えるものがあるからです。上昇トレンドか、下降トレンドか、横ばい(もみ合い)か、チャートを見れば、トレンドがはっきりわかるからです。上昇トレンド銘柄は流れに乗って上げている銘柄、下降トレンド銘柄は流れに乗れていないから下げている銘柄ということができます。

「なら、『トレンド本位制』って『流れ本位制』と同じじゃないですか。わざわざ『トレンド本位制』なんてつくらなくてもいいんじゃないですか」といわれそうですね。

 確かに、「トレンド本位制」は「流れ本位制」を補完する考え方です。しかし、全体の相場トレンドはどうなのか(買える相場環境なのか?)、流れに乗る銘柄だけでなく、流れに乗っていない銘柄を見つけるヒントにもなりますし、個別株の買うタイミング、売るタイミングのヒントも提供してくれます。つまり、「流れ本位制」と重なる部分、補完し合う部分はありますが、「タイミング本位制」という面もあり、もう少し範囲が広いので、別個にしたわけです。

『会社四季報 2012年3集 夏号』


さあ今年も出ました!

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