でも、当時はバブルが膨らむ前の相場で、いわば右肩上がりに入る時代。今は右肩下がりの時代でしょう。より救いようがない相場です。欧州危機が米国危機までに波及する懸念を、織り込んできたのでしょう。でも、いずれ反転します。バブル期でもバブル崩壊期でも、上がり続ける相場も下げ続ける相場もないからです。
その4日に底入れ反転接近のときに、ある現象が起き、マスコミが騒ぎ始めました。テレビ、新聞とも「世界同時株安」を騒ぎ始めました。果たして、6日には(5)、7日には(6)を達成、底入れの動きを見せ始めました。
次は(7)(8)の挑戦です。
今回は何度も同じようなことを書いて、しつこかったでしょう。でも、何度もいいますが、トレンドの重要性に気づくことって、相場で生きるために最も大切なことなんです。上昇トレンドも下降トレンドも、一旦トレンドが転換すると、なかなか逆のトレンドに転換しないものなんです。
ですから、長々とトレンドを見る大切さを書いてきたわけです。「トレンドを制する者、相場を制する」といっていいとまで思います。
次回はトレンドに乗ること、逆らうことなどの具体的な例や、考え方を勉強していきたいと思います。
さて、次回までの宿題です。
「業績が伸びている企業の株価は、全体の相場が調整しても、一緒になって下げる可能性が少ないでしょうか?」
(文=岡本昌巳/経済ライター)
■岡本氏が講師を務める株式投資セミナーのお知らせ
テーマ :<岡本昌巳VS大魔神 東京・初夏の陣 2012>
トレンドを制するもの、相場を制す
〜上げ続ける相場も下げ続ける相場もありませんよ
日時 :2012年6月16日(土)15:15~16:50
場所 :東京・高田馬場(JR・メトロ)鮨源ビル4階
お申し込み:https://www.directform.info/form/f.do?id=2853