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上書きインストールは不可!メールもデータもすべて総お引っ越し

コストは予測不能?企業を襲う“激震”Windowsサポ切れ

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マイクロソフト創業者のビルゲイツ。
(「ウィキペディア」より)
 Windows XPのサポート期限が2014年4月にやってくる。この「2年後」という期限を間近ととらえるか、まだ先だととらえるか……。

 実はもう、目の前に迫っていると考えるべきだ。

 そもそも、Windows本体の大規模移行を、多くの企業は経験していない。OS移行自体は、Windows 98からWindows XPというかたちで経験した企業もあるだろうが、Windows XPの発売は2001年。企業でもすでに広くPCが使われていた時代だが、「あらゆる職種の人が、ひとり1台PCを使っていて当たり前」というほどではなかった。いまや、モバイル用のノートPCなど、ひとり1台以上を使っていることも少なくなく、対象となるクライアントPCの数はWindows XPへの移行時とは比較にならない。

 Windows XP直後のOSといえばWindows Vistaだが、Windows XPと同等のマシンでは動作が重かったことや、Windows XPで業務的には十分という観点から、企業導入は進まなかった。つまり、今オフィスに山ほどあるPCのOSを一気に入れ替えるという取り組みは、多くの企業にとって初体験なのだ。

 今回はサポート切れとなるだけに、移行せずに済ませるという選択肢はない。Windows Vistaをスキップした場合、2世代分のバージョンアップを一気に行うことになる。しかも、Windows XPからWindows 7への移行にあたって、上書きインストールは利用できない。新規PCを用意するか、手持ちのデータをどこかへ待避させておいて、あらためて新規インストールを行わなければならない。この動きも未体験という企業が多いだろう。
 
 初めての取り組みを前に、約20カ月というのは短すぎるのではないだろうか? 

 しかも、期限までに新しいPCが動けばよいというものではない。きちんと業務が行える環境を構築する期間と考えると、実はそろそろ慌てなければならない時期なのだ。

PCの「お引っ越し」、自力でできる人は何人?

 旧PCから新PCへの「お引っ越し」が自力でできる人は、社内に何人いるだろうか?

 自分で必要なデータを旧PCから抜き取り、新PCへ移行できるならばよいが、これがなかなか難しい。Windows XPとWindows 7ではフォルダ構成も変わっているし、メーラーが標準でメール保存をしている場所も違う。もしOutlook Expressを利用しているなら、メール環境を移植するだけでも一苦労だ。

「お引っ越しツール」もあるが、ソフトを購入するコストがかかる。無料ツールは環境によってはうまく動かないこともあるし、そもそも標準的なメーラーやブラウザのデータとマイドキュメント内くらいしかサポートしてくれない。業務アプリケーションを使うための設定や、プリンタのドライバインストール、ネットワーク設定などは、個人がそれぞれ手動でやらなければならない。

 仮に全員がなんとか自力で動けるとしても、1台のPCからデータを移植し、詳細の設定作業をし、動作確認を行うとなれば、短くとも数時間、へたをすれば1日仕事になってしまう。その間、本来のビジネスは止めていていいのだろうか?