人気ブラック企業アナリストが、ダメ社員を抜け出した方法とは?
今でこそ想像はできないが、新田氏自身も新入社員の頃は、失敗ばかりで上司に怒られ、「典型的なダメ社員」であったという。そんな新田氏が、自らの体験から編み出した「デキる社員になるための習慣」を綴ったのが、本書である。
今回はその新田氏に、
「ダメ社員から抜け出す方法」
「ビジネスを飛躍させる人脈のつくり方」
「やりたい仕事を実現させる具体的な方法」
などについて語ってもらった。
――世間的には、新田さんはブラック企業アナリストとしてお馴染みですが、普段はどのような活動をされているのでしょうか?
新田龍氏(以下、新田) 私のメインの仕事は、キャリア教育を広めることです。ただ、ブラック企業アナリストと名乗ったほうが、世間受けがいいですね(笑)。
「ブラック企業は、こんなひどい会社ですよ」
「みなさんの人生を無駄にするかもしれませんよ」
ときちんと説明して、
「だからこそ、キャリア教育は重要ですよ」
と、広く伝えていければと考えています。ですので、学生向けだけでなく、行政機関や企業の社員、幹部向けのキャリア教育を行っています。
――そうした活動を通じて面談したビジネスパーソンの数は、とても多いのではないでしょうか?
新田 ええ、延べ2万人以上になると思います。中には、
「やる気があり仕事もがんばっているけど評価されない、成果が出ない、自分に存在価値がないのではないか……」
と悩んでいる人も多くいました。もともと私自身が典型的なダメ社員でもあったので、そういった人たちの気持ちがよくわかります。また自己啓発書なども多く読んできました。
しかし、そこに書かれている手法というのは、
「学歴が高い」
「余裕のある会社に在籍している」
「特別な才能がある」
という特殊な条件が備わって、初めてできるようなノウハウばかり。