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『入社10年目の羅針盤』(岩瀬大輔著)ベストセラー特別企画(2)

「『ほうれんそう』にうるさい上司への“逆ばり”対処法?」岩瀬大輔

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「『ほうれんそう』にうるさい上司への“逆ばり”対処法?」岩瀬大輔の画像1「Thinkstock」より
 昨年も数多くのビジネス書が刊行され、その中でもベストセラーの1つとして特に話題になったのが、ネット生保トップシェア・ライフネット生命保険副社長・岩瀬大輔氏が上梓した『入社10年目の羅針盤』(PHP研究所)だ。自身の経験を踏まえた実践的な内容が満載の本書を、「入社10年目の部下」に読ませるために購入する管理職も多いという。今回はそんな本書の中から、岩瀬氏が内容の一部をご紹介します。

●仕事をスムーズに進めるためには、これでもかというほど情報公開を

 ビジネスの常識といわれる「ほうれんそう(報告・連絡・相談)」は大事なことですが、耳にたこができるほど押し付けてくる上司というのは、部下の側からすると面倒な存在です。上司への報告をするために仕事をしているような気にもなってしまうでしょう。そんな時には、この「ほうれんそう」を自分の都合のいいように利用しましょう。その方法として、積極的にサインを出す事をおすすめします。

「客先の○○さんが今日こんなことを言っていた」(情報を共有したいサイン)
「今こんなことで困っている」(助けてほしいサイン)
「今度こんなことをやろうと思っている」(アイディア募集中のサイン)

 こういったヘルプサインを情報公開しておくと、「こうやったらどうだ」「いい人を紹介するよ」と助け舟を出してくれる人も現れます。面倒と思っていた「ほうれんそう」も情報やアイディアを引き寄せるためのツールになるのです。

 このようにすることで、「ほうれんそう」のことを口うるさくいっていた上司も、そのうち何もいわなくなるでしょう。

●人脈は、好きな人を大切にすることで広がる

 私の「人脈術」とは、自分の仕事に役立つ人だろうと、そうでない人だろうと、好きな人と徹底的に付き合うようにしています。そうすることで仲のいい友人は確実に増えてきますし、損得勘定抜きでお互いを助ける、深い絆で結ばれた「人脈」ができるものです。会うべき人とは、人生の交差点で合流することが決まっているものなのかもしれません。

 だから私は、「人脈を広げよう」と意識したことはありません。「この人は役に立つだろうな」と戦略的に仲良くなろうとするようなこともしません。それは結果として、長く続くような気がしないからです。

 このようにしていくと、損得勘定を抜きにして、心の底から「好きだ」と感じる人だけで人間関係が成り立っていきます。ごく自然に「自分が好きな人」と付き合うことが、私は、自分も相手もハッピーになれる「人脈術」だと思います。

【本特集の目次】
(1)他人より8倍の仕事をするデキる人になるためには?

「『ほうれんそう』にうるさい上司への“逆ばり”対処法?」岩瀬大輔の画像2
●岩瀬大輔(いわせ・だいすけ)
:ライフネット生命保険株式会社代表取締役副社長
東大法学部在学中に司法試験に合格するも、卒業後はボストン・コンサルティング・グループや投資ファンド会社を経てハーバード大学ビジネススクールに留学。同大学でMBAを取得し、上位5%の成績で卒業後は、戦後初の独立系生命保険会社・ライフネット生命保険の設立に参画。現在は同社代表取締役副社長を務める傍ら、2010年世界経済フォーラム(ダボス会議)「ヤング・グローバル・リーダーズ2010」にも選出され、毎年同会議に出席している。

BusinessJournal編集部

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