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シリアルアントレプレナー・小川浩「Into The Real vol.16」

女性の興味を“一瞬で”惹ける人は、ベンチャー起業家に向いている?

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「Thinkstock」より
 現在のソーシャル × モバイル化へと続くWeb2.0時代の到来をいち早く提言、IT業界のみならず、多くのビジネスパーソンの支持を集めているシリアルアントレプレナー・小川浩氏。『ソーシャルメディアマーケティング』『ネットベンチャーで生きていく君へ』などの著書もある“ヴィジョナリー”小川氏が、IT、ベンチャー、そしてビジネスの“Real”をお届けする。

 起業家であれば、ピッチ、という言葉を聞いて快い緊張感と高揚を感じるだろう。ピッチとは、企業(金融機関・事業会社など)で顧客企業への売り込みに使われるプレゼンテーション資料であり、プレゼンそのもののことを指す。

 俗にエレベーターピッチと言って、アメリカンドリームの象徴的な言葉がある。人は誰でも、いつどこで幸運をつかむチャンスに恵まれるかわからない、たまたま乗ったエレベーターで孫正義三木谷浩史と乗り合わせないとも限らないわけで、そのわずかな数十秒の間で、もし自分の能力やプロダクトを売り込むことに成功したら、あなたの会社に巨額の投資をしてくれるかもしれない。

 エレベーターピッチとは、そんな短い時間で自分を売り込むためのシンプルなピッチのことである。同時に、常日頃からエレベーターピッチできるような準備をしておくことが、ドリームをつかむためには重要なことなのだ。

 昨今では創業間もないスタートアップを支援するインキュベーター型のベンチャーファンドが増えて、シードマネーの投資を前提としたピッチイベントが多く行われるようになった。だから、数分単位から1時間ほどの数種類のピッチを用意することが必要だ。さらにいうと、デジタルデバイス(最近ではPCではなくタブレットでプレゼンする人も多い)による対面でのピッチや、大きなスクリーンに投影してプレゼンする場合、もしくはエレベーターピッチのように何も資料を使うことができない場合を想定しておく必要もある。

 どんな場合でも、自信をもって自分のスキルや特徴、サービスの内容などを簡潔に説明する練習を積み、キレキレのピッチを披露することができなければ、資金調達など難しいし、チャンスはつかめない。仮に凡庸なサービスであってもいい、それをどう良く伝えるかが重要だ。

 仮に好みの異性に「どんな仕事をしているの?」と問われたとしたら、あなたはどんな回答をするだろうか? 一言で相手の興味を引き出せるか?

 実のところ、女性(あなたが女性起業家なら「男性」、と読み替えてください)も投資家も、その答えが指し示すところの具体的な内容よりも、一言でスパッと切れのいい答えを出してくれるあなたの頭の良さに関心があるものだ。アイデアよりも、そのアイデアを巧みに説明してくれる用意の良さと如才なさが大事なのである。
(文=小川浩/シリアルアントレプレナー)

※文中敬称略

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●小川浩(おがわ・ひろ) 
シリアルアントレプレナー。著書に『ビジネスブログブック』シリーズ(毎日コミュニケーションズ)、『Web2.0BOOK』(インプレス)、『仕事で使える!「Twitter」超入門』(青春出版社)、『ソーシャルメディアマーケティング』(ソフトバンククリエイティブ/共著)などがある。
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