明かす「ムダ」のない仕事のやり方
努力が正しく評価される80のヒント』
著:高城幸司/学研パブリッシング
あなたの職場に「結果を出しているのに、会社や同僚からの評価が低い人」はいませんか?
たとえば、同僚に365日、朝から晩まで働くことで成果を挙げている人がいたとして、あなたは彼のようになりたいと思えるでしょうか?
業務量にもよりますが、本来仕事とは、休日はきちんと休みつつ、業務時間内で「普通に」働いていれば成果を出せるもののはず。休日や深夜まで働かないと成果が出せないのであれば、それは働き方の効率が悪いのかもしれません。そして、そういう人は結果を残しても会社や同僚から高い評価を受けることはないでしょう。
では「効率が悪く、周囲から評価されない働き方」とは一体どのようなものなのでしょうか。
今回は『人事コンサルタントが明かす「ムダ」のない仕事のやり方:努力が正しく評価される80のヒント』(高城幸司/著、学研パブリッシング/刊)から、その特徴をいくつか紹介します。
■問題点は指摘するが、解決案は出さない
会議の場などで、順調に進んでいる時に限ってその内容をひっくり返す発言をする人がいます。
もちろん内容が的確なものであればその発言には価値があるのですが、問題点だけ指摘して「じゃあどうすればいいのか」という解決法を示せないのでは、会議を混乱させ、長引かせるだけの困った人です。
問題点を出すのであれば解決案も一緒に、と心がけましょう。
■曖昧な発言ばかりで具体性がない
「しっかりやる」「きちんと対処する」など、具体性のない曖昧な発言ばかりする人も、会社や同僚から評価されません。
こういった発言は後から責任を問われにくいため、自分に甘えがある人とみなされると評価を落としてしまうことがあります。
「しっかりやる」ではなく「いつまでに何をやります」という具体的な内容の伴った発言をできる人が、会社や同僚から評価される人なのです。
■「自分を棚に上げてもいい」場面がわからない
仕事の場面では、普段できていないことを「自分を棚に上げて」他人に要求しなければならない場面が結構あります。
たとえば、普段から提出物の期限に遅れてばかりの人も、会議の司会者をやることになれば、その会議に必要な資料を期限通りに提出するよう、メンバーに通告しなければいけません。
その時に「普段は僕も遅れぎみなので恐縮ですが…」などと前置きしてしまったら説得力がなくなります。こんな時は“自分を棚に上げて”メンバーたちに提出期限の厳守を求めなければならないのです。
尋常ではないほどの長時間働かないと成果が出せないような働き方をしていると、心身への負担も大きく、成果を出したとしても同僚や会社にあまりいい影響を与えません。
反対に、プライベートも大事にしつつ、成果も出せるスマートな働き方とはどんな働き方なのか。
本書にはその方法が記されていますので、今回取り上げた内容に心当たりのある人は、参考にしてみてはいかがでしょうか。
(文=新刊JP編集部)
※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。
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