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そんなソニーの経営戦略を担う最高戦略責任者(CSO)が13年末に交代した。新CS0の吉田憲一郎氏は、平井一夫社長兼最高経営責任者(CEO)がソネット社長から一本釣りしたのだが、CSOの交代を平井氏に強く勧めたのが元CEOの出井伸之氏だ。吉田氏はソニーの財務畑出身で、出井氏には社長室長として仕えたことがある。事業の「選択と集中」を決めるCSOに財務畑出身者を充てるのは、業績不振会社の常とう手段だが、吉田氏は就任後にVAIOブランドのPC事業の売却やテレビの分社化を決定した。
ソニーの主流であるエレクトロニクス事業を経験したことがない平井氏は同事業を捨てられず、パナソニックで主流だった同事業出身の津賀氏が“脱エレクトロニクス”に踏み切るという、なんとも皮肉な事態となった。平井氏が2年前の12年にソニーCEOに就任して以降、同社は不振が続き、回復の兆しが見えない。この1年で業績回復のメドが立たなければ、「来春は退任に追い込まれるのではないか」(外資系証券会社アナリスト)との厳しい見方も広がり始めている。
(文=編集部)
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