NEW

常に称賛されないと気が済まない……“プライドが高い迷惑な人”は少子化と核家族化で出来上がる!?

【この記事のキーワード】

, ,

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
※画像:『プライドが高くて迷惑な人』(片田珠美/著、PHP研究所/刊)

 部下やレストランのウェイターに威張り散らす、自慢話を吹聴する、昔の栄光にすがり続けて努力しない…。こんな“プライドが高くて迷惑な人”、周囲にいませんか?

 『プライドが高くて迷惑な人』(片田珠美/著、PHP研究所/刊)は、そんな「困ったちゃん」を解析する一冊です。ベストセラーになった『他人を攻撃せずにはいられない人』(PHP研究所/刊)を著した精神科医の片田氏が、今回は「プライド」の問題に切り込みました。

 人は「自分は特別な人間だ」と思うからこそ頑張ることができますし、プライドは自分を高めていく原動力となります。しかし、プライドが悪い方向に増大していくと手に負えなくなり、本人にも、周りの人にも厄介なものとなります。プライドが高すぎて「自分は他人とは違う」と思ってしまう人の精神構造は、どうなっているのでしょうか?

■3種類の“プライドが高くて迷惑な人”

 自分への反論が許せない、自分をふった相手をストーカーする、他人を叱責する、など、プライドが高すぎるがゆえの「迷惑行動」は枚挙に暇がありません。片田先生は、「”プライドが高くて迷惑な人”は、3種類に分類できる」と言います。

 まず、一番分かりやすいのが“自慢称賛型”。自分の優位性を常に誇示していなければ気が済まず、自慢ばかりして称賛や尊敬を集め、相手がそれに応じてくれないと機嫌が悪くなってしまうタイプです。

 二番目の“特権意識型”は、「自分は特別だ」という特権意識が強く、特別扱いを要求し、それが受け入れられないと、怒り出したり、不平不満を並べるタイプ。

 最後は“操作支配型”。他人を操作して影響力を及ぼし、その場を支配しなければ気がすまないタイプです。自分より立場の弱いものを操ろうとするので、一番厄介で、実害が強いです。

■少子化と核家族化が「暴君」を増やす


 プライドが高く自己中心的で、無自覚に他人を傷つけてしまうような人間はどこにでもいます。

 上に挙げた3タイプの全てに共通しているのは、目の前の現実に耐えられず欲求不満を募らせている、ということだと片田氏は指摘します。彼らは、大人になっても”幼児的な万能感”を引きずっているために、現実に満足することができないのだそう。

 幼児の時には、母親が子供の食欲や睡眠欲といった欲求を全て満たしてくれますから、幼児は「自分は何でも出来る、何でも許される」という感覚を持っています。もちろん、年をとるに従って現実の自分と理想のギャップに気づき、忍耐や我慢の必要性を学習していくのですが、万能感を引きずってしまうと、不快な経験を避け、他人を攻撃してしまうようになります。

 かつての日本では大家族が多かったため、親からの愛情や期待が子供に分散されていたのですが、少子化と核家族化の進んだ現在では子供はどうしても母親の愛を一身に受けてしまいます。そのため幼児的な万能感を温存したまま大人になると、自分を過大評価して目の前の現実を受け入れられず、「だだをこねる」人になってしまうのです。