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小薮浩二郎「食品の闇」

袋に非表示でも添加物まみれの食品に注意!着色料、甘味料、合成化学物質…

文=小薮浩二郎/食品メーカー顧問
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袋に非表示でも添加物まみれの食品に注意!着色料、甘味料、合成化学物質…の画像1「Thinkstock」より

 以下はスーパーコンビニエンスストアで販売されているお菓子などの包装に書かれている表示ですが、この中に添加物は「何種類」あるでしょうか?

「原材料:小麦粉、加工デンプン、砂糖、小豆、食塩、保存料(ソルビン酸)、カロテン色素、黄色4号、甘味料(スクラロース、ステビア)」

 ソルビン酸、黄色4号、スクラロース、ステビアの4つと答えた方は、残念ながら誤りです。答えは6つです。加工デンプンもカロテンも添加物だからです。

 添加物について学ぶため、ここに登場した6つの説明をしておきましょう。

(1)ソルビン酸

 有名な合成保存料です。「合成」とは、色々な化学薬品を混ぜ合わせて人工的につくることです。食品中でカビや細菌(英語ではバクテリアといいます)が繁殖するのを抑制する作用があります。ソルビン酸カリウム、ソルビン酸カルシウムというのもあります。作用はソルビン酸と同じです。

(2)カロテン色素

 単にカロテンともいいます。黄色の合成着色料です。カロテン色素はトマト、人参などに含まれているビタミンAの作用をする物質ですが、ここで使用されているカロテン色素は人工的に合成されたものと考えられます。天然の植物から抽出されたカロテン色素もありますが、高価ですから合成品がよく使われます。合成着色料だと気づく人は、ごく少数ではないでしょうか。イメージが良いためによく使われ、むしろ健康に良いのではと勘違いされがちです。

 合成カロテン色素も天然のカロテン色素も同じではないかと思われるかもしれませんが、大きく異なります。合成カロテン色素には合成に使用した色々な化学薬品、副生物などの不純物の問題があるからです。この点については改めて詳しく説明します。

(3)黄色4号

 有名な合成着色料です。きれいに着色でき、コストも安いためよく使われます。

(4)スクラロース

 よく使われている合成甘味料です。サッパリとした甘さが特徴で、清涼飲料水などにもよく使われています。合成甘味料といえばサッカリンが有名ですが、有名すぎて嫌われてしまいました。ちなみに紛らわしいのですが、砂糖の主成分であるショ糖のことを英語でスクロースといいます。

小薮浩二郎/食品メーカー顧問

小薮浩二郎/食品メーカー顧問

1945年、岡山県生まれ。九州大大学院農芸化学専攻(栄養化学講座)修了。製薬会社の研究部門ほか、添加物開発の最前線で添加物研究に従事する。研究歴40年以上で、第一人者。現在は、食品会社の顧問、食品販売会社特別顧問(品質管理)に携わる。著書に「悲しき国産食品」「食品業界は今日も、やりたい放題」「食品選び・おとなの知恵 ちょっと高くても、コッチ!」など。

Twitter:@eQuqANeNct8MdU5

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