努力はしているのに、なかなか結果が出ない。頑張っているのに、理想に近づかない。目標に向けて努力をすることは決して間違いではないが、努力のやり方を間違うと、ムダな努力となってしまうことがある。報われない努力をしないためにはどうしたらいいのだろうか。
『努力の選び方』(井上裕之/著、フォレスト出版/刊)では、歯科医師の井上裕之氏が、自らの人生経験と24年間で1億円を超える自己投資の経験からわかったムダな努力、やらなくていい努力の見極め方、報われる努力の選び方とその実践法を紹介している。
ムダな努力をしないためには、どのように努力を厳選し、どのように力を注いでいけばいいかを考えなければならない。そして、その努力は自己実現につながるか、ということも重要だ。
「なりたい自分になる」ことにつながる努力を第一にするべきだと井上氏は述べる。このための努力は、誰もが苦痛なく、ストレスなく、ワクワクしながら行うことができるからだ。ただし、「お金持ちになりたい」「仕事で結果を出す」といった漠然とした理想の自分をイメージでは、行動はついていかない。理想のイメージをどんどん掘り下げていって、「今、何をすればいいのか」まで落とし込めばいいのだ。
たとえば、井上氏の理想の姿は「国民に愛される医者」で、そのお医者さんはどんな人なのかというところまで詳しく考えていく。それにつながる努力だけをして、その他のことは得なくていいというところまで、強いイメージをつくっていく。漠然としたなりたい自分ではなく、具体的なイメージをつくって、それにつながる努力をすることが大切なのだ。
また、井上氏によれば、「なりたい自分になる」ためには、「自分はどう生きたいか」「どんな自分でありたいのか」という自分の核となる本当の目的や価値観を達成するための努力を選ぶことも必要だという。そして、目的や価値観の達成のためには、自分が進む方向性を決める必要があり、具体的な目標を立てることが重要。目標を立てるときに重要となる3つの視点があるそうだ。
1.自分の目的、価値観はいったい何なのか
2.それを達成するためには、どんな結果を得る必要があるのか
3.その結果を得るための計画
これらを明確にして、今やるべきことに集中し、努力を重ねていくこと。「こんなはずでは」とならないように方向性はあらかじめ決めておくべきだ。
せっかくの努力が、ムダな努力にならないようにすることは、時間と労力とお金のムダを省くことにもなる。自分の目標に向けて努力するとき、井上氏の人生経験と自己投資から得た「ムダな努力を捨てる技術」は参考になるはずだ。
(新刊JP編集部)
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※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。