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金融機関、預金者に実質マイナス金利を強いる一方、軒並み過去最高益のオンパレード

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「Thinkstock」より

 リース大手にはマイナス金利が追い風になる。多額の借入金を抱えているから、資金調達コストが下がるメリットは大きい。今後、海外展開に拍車がかかるだろう。

 リース大手の2016年3月期の業績見通しは堅調だ。企業の設備投資が国内外で回復するのに伴い、リース契約を伸ばす方針。さらに金融緩和による調達コストの低下が業績を押し上げる。

 業界首位のオリックスの通期業績見通しは非開示だが、15年4~12月期連結決算の純利益は2153億円と前年同期比16.2%増となり、9カ月間でみると過去最高となった。投資目的の保有株式や不動産の売却益が寄与したかたちで、国内の自動車リースや海外の航空機リースも好調だった。18年3月期は純利益3000億円を目標に掲げている。

みずほ系リース3社は経営統合に向かう?

 みずほフィナンシャルグループ系の興銀リースは17年3月期の年間配当を62円と、16年3月期予想配当(60円)から2円増やす公算が高い。リース料収入が伸びているのに加えて、マイナス金利による資金調達コスト低下が見込めるからだ。16年3月期の連結純利益は前期比3.2%増の115億円と最高を見込んでおり、増配は15期連続となる。

 みずほ系の芙蓉総合リースの16年3月期の純利益は12.6%増の160億円。年間配当を従来計画の96円から積み増して100円程度(前期比20円増)にするとみられている。

 同東京センチュリーリースは16年3月期の最終利益を6.9%増の365億円と過去最高益を見込むことから、配当の上積みがありそうだ。

 みずほ系のリース会社3社の純利益の合計は640億円。三菱UFJリース、三井住友ファイナンス&リースを上回り、銀行系リースではトップに立つ見込みだ。

 業績向上をテコに、長年の懸案だったみずほ系3社が統合して、文字通り「みずほリース」の誕生が近づいたといえそうだ。

【リース大手上位5社の16年3月期の純利益の見通し】

(1)オリックス 非開示(15年4~12月期は前年同期比16.2%増の2153億円)
(2)三菱UFJリース 500億円(前期比13.5%増)
(3)三井住友ファイナンス&リース 415億円(同9.5%減)
(4)東京センチュリーリース 365億円(同6.9%増)
(5)日立キャピタル 325億円(同34.6%増)

マイナス金利をテコに海外M&Aの好機が到来

 国内リース市場は企業の設備投資需要に力強さがないため、M&A(合併・買収)による海外事業の拡大を急いでいる。