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オリックスは航空機の買収に積極的だ。15年7月、米ゼネラル・エレクトリック(GE)系の航空機リース会社から中型の航空機17機を900億円で取得した。17機は150~200人乗りの中型機で北米やアジア、欧州の9社にリースされている。
16年1月には欧州の航空機リース会社から航空機14機を900億円で取得した。旅客数150~200人程度の中型機で、欧州やアジアの航空会社にリースしている。このクラスの航空機のニーズが高い。一連の買収で保有機数は160機程度まで増える。今後も買収を進め250機にまで増やしたいとしている。
日本航空機開発協会の予測では、34年の世界のジェット旅客機の数は3万7000機となり、今の2倍に拡大する。リースを利用する割合は年々高まっている。オリックスは航空機リースを次の成長戦略の柱に据える。
興銀リースは16年2月、米大手航空機リース会社のエアキャッスルと合弁で航空機リース会社を設立すると発表した。今後成長が見込める航空機リース事業に本格的に参入する。
東京センチュリーリースは230億円を投じ、米独立系リースのCSIリーシングを完全子会社にする。15年3月に株式の3割を取得していたが、16年5月までに完全子会社にする手続きを終える。保有資産の海外比率を現在の2割から3割に引き上げるのが狙いだ。
各社とも海外展開でしのぎを削る。マイナス金利という歴史的な低金利は、海外M&Aのまたとないチャンスだ。
08年4月のリース会計基準変更と同年9月のリーマンショックをきっかけに、リース市場は4割近く縮小したが、久々に活気づいている。
(文=編集部)
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