有名料理人がオーナーシェフを務めるレストラン・A。世界中の食通を唸らせ、アメリカのセレブが足繁く通うと話題の人気店が数年前に日本でもオープンした。
パンケーキやスクランブルエッグなどを売りにするAは、オシャレな食べ物が流行に敏感な女性にヒットし、今なお愛され続ける大ブームとなっている。
しかし、流行の陰で「高い割には全然おいしくない」「接客態度が悪い」と不満が噴出している。さまざまなメディアで高評価を受けるAだが、実際はどうなのだろう。
うるさい店内で食べる平凡な料理にがっかり
まず、Aを訪問したことがある30代女性が語る。
「世界的に有名なレストランですし、ふわっふわなスクランブルエッグが食べられると同僚の間で話題になっているので、友人と2人で行きました。周りの人から『2~3時間並んでも食べる価値はあるよ!』と言われ、『ディズニーかよ……』と思いながらも楽しみにしていたんですが、行ってみて後悔しました」
海外のスターでさえも虜にしてしまう人気店の、一体どこに不満を覚えたのだろうか。
「テラスからきれいな景色が見られたり、内装はかなりオシャレ。ですが、大音量のBGMがその雰囲気を台無しにしてしまっていたんです。食事はゆったりと食べたい人が多いと思うのですが、テンポの速い音楽が大音量で流れているので、落ち着いて食事をすることができませんでした。会話も大きな声を出さないと聞こえないので、ずっとガヤガヤしている感じ。挙げ句の果てに食器が汚れているし、スクランブルエッグやソーセージ、トーストなどが一度に味わえる2000円のプレートは量も味もいたって平凡。少食の人にはいいだろうけど、これではすぐにお腹が空いてしまいます。人気のパンケーキは1400円もする上に、バターの乗せすぎで油まみれだししょっぱい。実際、隣の席にいた女性2人組は3枚中の1枚ずつ食べ残していました。私たちの会計は友人と合わせて6000円ぐらいでしたが、せっかく高いお金と時間をかけて行ったのに損した気分です」
Aは朝食でも平均予算が1人2000円を超える、決して安くないお店だ。恋人と利用したという30代の男性も、サービスの質が値段に釣り合っていないと憤慨する。