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「Aで食べられるパンケーキはシンプルなもので、有名なスクランブルエッグは素材の旨みを大事にしているため、調理段階であまり塩味を加えず、好みに合わせて自分で塩やブラックペッパーを足していくスタイル。このように、シンプルだからこそ素材そのものの味を受け入れられるか、そうでないかに分かれてしまうのでしょう。実際に毎日でも食べたいと言っている人はいますし、逆にもう食べなくていいと嫌う人もいます。要するに味に関しては味覚が合うか合わないかでしかないんですよね。
また、接客の質が低いという指摘がありますが、これは人気の代償ともいえますね。Aが関東で展開している店舗は、いつ行ってもほぼ満員の状態。そんななかですべての客に100点のサービスをしようとすれば、お店は回らなくなってしまいます。さすがに『料理を説明できない』というのはプロ意識に欠けるそのスタッフの落ち度ですが、『呼んでもなかなか来ない』『システムの説明が十分ではない』というのは、ある程度客側が許容しなければいけないことでもあります。Aは高級料理店ではなく、あくまでカジュアルダイニング。“ファミリーレストランより少しだけ高級”という程度のレベルです。確かに朝食で2000円というと私たちのイメージでは高い部類ですが、最高のサービスを求めて行くようなレストランではないんです」(同)
日本人はレストランに対して絶対的な期待を寄せすぎているのだろう。客単価が低いファミリーレストランでも家では味わえないような豪勢な料理が食べられ、ワンコインのお子様ランチに旗まで刺してくれるサービスぶり。その基準をすべてのレストランに当てはめてはいけないということなのか。
価格相応の味、サービスを提供するお店だとしても、価格以上、価格未満の質だったとしても、こういうお店もあるんだと一歩引いて、いい経験ができたとプラスに考えるほうが、どんなお店でも楽しい時間を過ごせるのではないだろうか。
(文=編集部)
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