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塚田農場の危機…既存店売上減&利益激減、怒涛の大量出店で深刻な「店長不足」

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塚田農場の店舗(「Wikipedia」より)

 居酒屋「塚田農場」などを運営するエー・ピーカンパニーに退潮の兆しが見えている。

 2017年3月期の売上高は前年比18.9%増の259億円と増収だったものの、本業のもうけを示す営業利益が前年比47.6%減の3億円にとどまった。大幅な減益となったが、増収ではあるため問題ないようにも思えるが、実は安穏としていられない事情がある。

 売上高の増加は、国内に外食店舗を新規出店したことで13億円、海外に外食店舗を新規出店したことで11億円、国内の弁当事業で8億円増えたことによる。つまり、新規の出店と弁当事業によって増えたかたちだ。一方、塚田農場の既存店売上高は、前年比5.7%減少しており、“稼ぐ力”が衰えている。

 塚田農場は、宮崎、鹿児島、北海道などにある提携先の養鶏場で育てた地鶏を、農協や問屋などを通さずに流通させる「生販直結モデル」を採用している。中間流通コストを削減することで、鶏料理などを低価格で客に提供する居酒屋として知られ、「宮崎県日南市・日向市 塚田農場」「鹿児島県霧島市 塚田農場」「北海道シントク町 塚田農場」の3業態を展開している。

 これらの店舗では、「名刺システム」を採用していることでも有名だ。客は初めての来店の際、「主任」と書かれた名刺をもらう。その後、2回目の来店では「課長」、5回目には「部長」へと順次、昇進していく。来店回数に応じて名刺の肩書を変えることで再来店動機を高めている。

 また、「ジャブ」と呼ばれる、店員が独自に考え出したサービスを提供するシステムも注目を浴びた。例えば「客が残した料理を再調理し、少し違った料理を提供する」「特製味噌を容器に入れてプレゼントする」といったサービスを、一定の金額の範囲内で店員が独自の判断で提供するシステムだ。顧客満足度を高める施策といえる。

 こうした独自のサービスが話題を呼び、塚田農場の店舗網は急拡大していった。国内店舗数は12年3月末時点では49店だったが、13年3月末には66店、14年3月末には一気に102店にまで増加した。その後も、15年3月末には123店、16年3月末には151店と、順調に拡大していった。

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