失敗する人は、失敗を引き寄せてしまうメンタリティや習慣を持っている。一方で、成功する人は、成功を引き寄せるメンタリティや習慣を持っている。
当然、成功者になるには、成功するためのメンタリティを持つことが必要だ。やりたいことを仕事にし、何にも縛られずに自由に生きるためには、現状維持ではもちろんいけない。自分のマインドから抜本的に変える必要があるだろう。
では、どうすれば変革を起こせるのか?
『裸の錬金術師 今すぐ人生を大逆転させる魔法の言葉81』(サンライズパブリッシング刊)は、81の印象的なフレーズとともに勝者のメンタリティを授けてくれる一冊である。
著者の大成信一朗氏は、偏差値30台の高校を中退後、とび職や契約社員などを経て、3年間ニートに。その間家に引きこもり実家で毎日ネットゲームをやり込んでいたという堕落した生活を送っていたそうだ。しかしその後、一念発起し、それまで貯めていたお金300万円を情報商材に投資し、見事成功を収めた人物。
そんな大成氏の成功を支える言葉を本書から5つ抜き出そう。
■「デキない奴ほど、手数より口数のほうが多い。」
「こうなったらいいな」ということを語る人間ほど、行動が伴っていない。一方で、世の中で賞賛されるのは間違えてもチャレンジし続ける人だ。口ではない。未完成のまま走り出す人が成功するのである。
■「自分は間違ってないと認めて欲しい人は、いつまでも成長できない。」
大成氏によれば、成長できない人の8割が「自分は正しく、相手が悪い」という思考をしているという。しかし、この思考法には限界がある。「あなたは間違っている」ということが言われなくなる前に、聞き入れるべきだろう。
■「即行動できないなら、仕事ができないし、お金も入ってこない。」
気づいたことに対してすぐに行動を起こせているだろうか? これができない人は成果を出すのも、仕事も遅い。そして遅いうえにできないと嘆く。成功させたいと悩む前に、行動する。後回しの習慣は成功を遠ざける。
■「見逃し三振か、振り切って三振か。この2つの差は天と地ほどある。」
「考えておきます」という言葉は、見逃し三振を生む元凶だ。成功に近づくには、即決して行動することが大事。空ぶり三振でも良い。割り切ってチャレンジする人に評価が与えられるのである。
■「無駄なことをしたと嘆いて終わるのか、視点を変えてそれを糧にできるか。」
失敗から得られないものはない。もし、何も得られなかったとしたら、それは「無駄なことをしてしまった」と嘆いているときである。何かが悪いということは、何かが良いということ。物事を多面的に見る力が大事なのだ。
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本書には、こんな風に「ドキッ」とさせられるフレーズと、それにまつわる文章が載っている。成功者のマインド、他者との関係、失敗との向き合い方など、そのすべてを真似することはできなくとも、一つ一つ取り入れることだってできるはずだ。
もしかしたら最初はうまくいかないかもしれない。しかし、本当に結果を出したい気持ちがあるならば、何度も失敗しながら、少しずつ成功近づいていくことができるはず。本書はその支えになる一冊だ。
(新刊JP編集部)
※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。