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「高くなった」幸楽苑、深刻な客離れで危機…利益は日高屋の32分の1、高級路線がアダ

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幸楽苑の中華そば(「Wikipedia」より/Corpse Reviver)

 福島県を本拠として全国にラーメンチェーン「幸楽苑」を展開する幸楽苑ホールディングス(HD)は11月10日、全店の1割弱にあたる52店を閉鎖すると発表した。

 閉鎖は郊外の路面店が中心で、2018年末までに撤退を終える。32都道府県に広がっていた店舗網を27都府県に縮小する。競合が激しい北海道の11店をすべて閉めるほか、それぞれ1~3店舗あった福井、岡山、京都、滋賀の4府県からも全面撤退する。

 不採算店の大量閉鎖に伴い、18年3月期の連結決算の見通しを下方修正した。売上高は当初予想の409億円から388億円に引き下げた。営業利益は8億7900万円から、わずか2000万円の利益へと大幅に減った。店舗の閉鎖の経費などで5億3000万円を特別損失として計上するためだ。最終損益は2億円の黒字予想から、一転して6億7400万円の赤字に転落する。

 大量閉店に踏み切ったのは、11月10日に発表した17年4~9月期連結決算の最終損益が同期間として初めて赤字になったことによる。

 ラーメン店の大量閉鎖の発表に先立つ10月27日、幸楽苑HDはステーキのファストフード店を展開するペッパーフードサービスとフランチャイズ契約を締結したと発表した。ペッパーフードは、ステーキの立ち食いスタイルで安さを実現して、急成長を遂げている。

 現在、幸楽苑HDが展開するのは、ほぼ「幸楽苑」の単一ブランド。ステーキ店は約550店ある幸楽苑の周辺でも出店しやすいため、将来のグループ1000店体制の実現の後押しが期待できる。

 FC第1号店は12月下旬、「いきなり!ステーキ福島太平寺店」を福島市に出店する。ペッパーフードは都市型の立ち食いステーキ店として運営しているが、幸楽苑は原則として座席で商品を提供する。

 ステーキ事業への参入の発表を受けて、幸楽苑HDの株価が急騰した。10月27日は一時、値幅制限幅上限の前日比400円(22.8%)高の2152円のストップ高を付ける場面があった。上昇の勢いは止まらず、週明けの10月30日には同500円(24.3%)高の2557円を付け、年初来高値を更新した。年初来安値1600円(1月17日)から59.8%の急騰劇を演じた。

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