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東京都が税金1400億円をドブに捨てた新銀行東京、合併直後にシステム障害で大惨事

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新銀行東京の旧店舗(「Wikipedia」より)

 東京都民銀行八千代銀行、新銀行東京の3行が5月1日に合併し、きらぼし銀行が発足した。3つの銀行が、同じ日に合併するのは地銀では初めてだ。

 だが、出足から躓いた。同日午前からシステム障害が発生、午後には復旧作業がほぼ終了したが、他行からの振り込みなど1万6000件もの取引に影響が出た。旧八千代銀行の口座への入金が滞ったほか、旧新銀行東京のキャッシュカードが提携先のATM(現金自動預け払い機)で使えないトラブルもあった。

 銀行が経営統合に伴い、営業初日からシステム障害を起こすケースは過去にもあった。みずほフィナンシャルグループ(FG)がそうだ。

 旧第一勧業銀行、旧富士銀行、旧日本興業銀行の3行が合併して誕生した、リテールバンク、みずほ銀行は2002年4月1日の開業初日、2500億円の巨額の費用をかけ、延べ9万人の専門家がかかわった基幹システムが、立ち上げと同時に大規模なシステム障害を起こした。

 旧第一勧銀のカードは旧富士銀行のATMで使えなくなり、旧富士銀行のカードは他の銀行のATMでまったく使えなくなった。現金を引き出していないのに、通帳に引き落としが記載され、残高が減るトラブルも起きた。

 さらに、システム障害はATMだけでは済まなかった。電気・ガスといった公共料金の自動引き落としなど、口座振り替えの遅れが連続的に発生した。4月5日時点で口座振り替えの未処理は250万件に上り、振り込みの遅延は2200件に達した。この間、二重引き落とし事故が3万件、二重送金事故が5000件発生していた。

 さらに、東日本大震災が発生した直後の11年3月14日、みずほ銀行に震災義援金の振り込みが集中したのをきっかけに、システム障害が発生した。給与などの振り込みの遅延は最終的に116万件に上った。

 みずほFGでは13年7月1日、ホールセールバンクのみずほコーポレート銀行とみずほ銀行が合併し、新生みずほ銀行でシステムの開発に取り組んでいる。ATMでの入出金や口座管理などを担う、新しい基幹システムへの移行は18年6月に始まる。

 2000年のグループ発足後、2度の大規模障害を乗り越えて、やっとシステムの統合が完了することになる。実に18年かかった。それほど3行のシステム統合は難しいのである。

 東京きらぼしフィナンシャルグループがシステム障害のリスクを抱えてまで、グループ傘下の3行の合併を強行したのは、日本銀行のマイナス金利政策などで収益環境が急激に悪化するなか、規模の拡大による利益に頼るしかなかったからだ。

 きらぼし銀行は20年度までに200億円を投じて3行のシステムを統合することで、年間100億円超のコスト削減効果を見込んでいる。最終的に旧東京都民銀行のシステムに一本化する予定だ。

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