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日本からパチンコが消える!? 衰退の一途を辿るパチンコ業界の「悲しい現実」と、目減りする店舗数

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『衰退産業』……そのようにパチンコ業界を捉えている人間は多いだろう。

 かつては30兆円市場を誇ったものの、ピークと言われる95年を境に右肩下がりの傾向が続いているパチンコ業界。平成の始めには遊戯人口「約3,000万人」と報じられたが、それから20年が経ち遊戯人口は「約1,000万人」にまで減少したと言われている。

 年々規模を縮小していくパチンコ業界。その現状を考えれば『衰退産業』と捉えられても仕方がない訳だが……パチンコ業界衰退の流れを止める事は厳しいようだ。

 全日遊連が公表した『組合加盟店舗の実態調査』の最新版結果によれば、営業店舗数は6月末より34店舗少ない10,092店(前年同月比315店舗減)。

 新規店舗数に関しては6店舗(同比1店舗減)、廃業店舗数は37店舗(同比3店舗減)、休業店舗数は154店舗(同比41店舗減)と、新規店舗数が今年の最低値となっている。

 また遊技機の設置台数は、前月比11,836台減の259万8,559台という結果に……パチンコは4ヵ月振りに減少幅が1万台を超えてしまった。

「国民の半分が経験者」と例えられたパチンコ。日本人にとって”身近な娯楽”であったパチンコが、存続の危機を迎えている理由とは何なのか……?

 第一に挙げられるのは、若者のパチンコ離れだ。この要因はスマホなどで『オンラインゲーム』が気軽に楽しめるようになった事が大きい。以前のように暇つぶしでパチンコ屋に足を運ぶ人間が減少した事は間違いないだろう。

 また、タバコの喫煙者が減少している事も影響を与えている筈。今や”完全禁煙”を掲げる店や企業の存在は常識とさえ言える現状で、喫煙をしながらパチンコを遊戯するというスタイルを「受け入れられない」と思う人間がいる事は当然。

 最近では『禁煙エリア』を設けるホールも存在しているが、大半のホールが喫煙可となっている事が客離れに関係しているのではないか。

 ただ、最も大きな原因は『等価交換の禁止』が施行された事と言われている。『東京都遊技業協同組合(都遊協)』が適切な賞品提供の徹底を全会一致で可決し、購入したパチンコ玉(1玉あたり4円)を同じ値段で換金する『等価交換』が禁止になった。

『等価交換』の禁止は全国各地で順次行われており、業界は”縮小”に向かっていくと見られているのだが……現場の人間は大きな原因と捉えていないようだ。

「等価交換の事が大きく取り上げられてますが、どうでしょうね。お客様が思う”等価”の価値と、使う価値は必ずしもイコールではないと思います。大事なのはお客様のニーズに添えるか否か。そこに応えられさえすれば極端な人数のパチンコ離れはないはないと思います」(某パチンコ店店長)

 確かに『アフターファイブ』を楽しむサラリーマンのように、パチンコ・スロットを打てる時間に制限がある人間は、パチンコ屋に出向く機会が激減するのも当然だろう。稼働時間が短い上に、更に非等価交換となれば……さすがに”負ける機会が増える”と言わざるを得ないからだ。

 ただ現場の人間が語っているように、等価交換の禁止が必ずしも極端な人数のパチンコ離れに繋がるとは言えないのかもしれない。

 現在のパチンコ業界は1玉1円で遊戯できる『1パチ』、大当たり確率が1/100前後の『遊パチ』といった気軽に遊べる台が主流。”儲ける”というよりも”遊ぶ”というニーズが大半と言える以上、等価か否かという点はメディアに取り上げられているほど大きな問題ではないとも言えるからだ。

“お金を使わずに遊びたい”というユーザーの需要に応える事さえできれば、パチンコが日本から消える事はないのかもしれない。

 しかし現状で、パチンコ業界が衰退の一途を辿っているのは紛れもない事実。

 規制が厳しくなっている事を考えれば、かつての輝きを取り戻す事は厳しいかもしれないが……パチンコが日本人にとって”身近な娯楽”と言える存在であって欲しいと個人的には願いたい。
(文=高杉晋太郎)

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