セキュリティ企業・トレンドマイクロのレポートによれば、「カウンターストライクオンライン」「ウォーロック」「マインクラフト」といったオンラインゲームを利用しているユーザーをターゲットに、「自作Minecraft.exe」「ネクソンポイント増やせます.exe」「UnlimitedHackTool.exe」などの名称で、「偽チートツール」が出回っているという。
これらの「偽チートツール」は、掲示板を介して拡散されているようだ。中には、インストールするとPC内のファイルがどんどん削除されてしまうものや、PC内の情報を盗み出してしまうことさえあるという。
ゲームを有利に進めたい一心で「偽チートツール」に手を出してしまうと、PCが破壊され、ゲームそのものが遊べなくなる可能性もある。不審なツールには手を出さないように注意したい。
一方、こちらは不正プログラムではないが、ソーシャルゲームにおいても依然として問題が起きている。いわゆる「コンプガチャ」の規制などで今年話題になったソーシャルゲームの課金問題である。
念のため解説しておくと、ソーシャルゲームは“無料”を謳ってユーザーを集めていたが、実際には続きをプレイするのにお金が必要だったり、“無料”ゲーム内でさまざまな有料アイテムを販売するというビジネスモデルを採用していた。(「コンプガチャ」は抽選により有料アイテムを販売する手法の1つ)
そのため、特に携帯電話でソーシャルゲームを楽しんでいた子供がトラブルに巻き込まれた。“無料”だと思って子供に遊ばせていたら、いつの間にか有料アイテムを子供が買っていて、後から想定外の料金請求が来たという話も珍しくなかった。
一時期は国民生活センターでも、“無料”ゲームサイトのトラブル相談が増えていたようだ。同センターへの相談事例によれば、“無料”とテレビCMで謳っている携帯ゲームサイトを7才の娘に利用させたところ、娘は本当のお金が必要だとは思わずに、有料アイテムを次々に購入。後日、携帯電話会社から10万円の請求書が送られてきたという。
また、携帯サイトを利用するには、別途パケット通信費がかかるということを、よく知らないユーザーもいる。別の相談事例では、“無料”というテレビCMを額面通り受け取って携帯ゲームサイトを11才の息子に利用させたところ、2カ月で9万円のパケット通信費を請求されたというものもあった。(この事例については「自業自得だ」と感じる人もいるかもしれないが)