人気のラーメン屋に入るために列を作って待ったり、初詣の順番待ちをしたり、これまで一度も「行列」に並んだことがないという人はいないでしょう。
それだけではありません、ゴールデンウィークの交通渋滞も「行列」ですし、偏差値の高い大学や有名企業にも毎年行列ができます。
最たるものが会社です。出世レースなどというものは数少ない役職ポストを目指して行列に並ぶ行為だといえます。
しかし、みんなと同じ道を行こうとするから行列ができるわけで、「行列に並ぶ」という行動は、多数派に従うことだともいえます。そう考えると何とも没個性的じゃありませんか。
まして「成功者は人と違うことをやる」というのが世の常ですから、無自覚に目の前の行列に並んでいるようでは、仕事で大きな成果を出すことも、充実したプライベートを過ごすことも難しいでしょう。
『お金は行列に並ばない人のところにやってくる!』(後藤専/著、主婦の友社/刊)は「行列に並んでも、労力の割に得るものは小さい」として、あえて人と違う方向、人のいない方向に進むという「行列に並ばない生き方」を勧めています。
■好きなことをしてお金を稼ぐ方法はきっとある
前述のように、会社員でいる限り、社内の出世レースという行列待ちから逃れるのは難しいでしょう。本当にそうしたかったら会社を辞めるしかありませんが、生活ができなくなるリスクを考えるとどうしても尻込みしてしまうものです。
しかし、会社に属さずにお金を稼いでいる人はたくさんいますから、決して不可能なことではありません。ここでも行列を避けて、自分がストレスなく働けて、なおかつ人がやらないことを探して仕事にすればいいのです。これはとても難しいことのように思えますが、会社に属している今のうちから探していけば、少しずつ見えてくるはずです。
■会社につとめながら「行列に並ばない」方法
ただし、会社を辞めてまでやりたい仕事というのはそう簡単に見つからないかもしれません。
そんな時は、会社での目の前の仕事にとことん集中するというのも一つの手です。というのも、今会社でやっている仕事が自分の興味や好きなこととまったく関係がないという人はむしろ少なく、何らかの形で自分の好きなことと関わりのある仕事をしているという人の方が多いからです。
だとしたら、出世うんぬんではなく、会社の中で顧客や同僚、会社、そして自分に誠実な仕事を追求していくというのも「行列に並ばない生き方」だと呼べるはず。
そうやって仕事をしながら、会社生活の中に潜む「行列」から少しずつ降りていけば、会社に勤めながらも、行列に並ばず好きなことができている状態にすこしずつ近づいていけるはずです。
人が密集するところに割って入っていっても労力と時間がかかるばかりで、得るものは決して多くありません。
「みんなが並んでいるから」というだけで自分も行列に加わるのではなく、「自分にとって何が必要なのか」を見極めて行動する生き方をしたいものですね。
(新刊JP編集部)
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※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。