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「ペディグリーチャムがおいしくなりました」のCM、実際にワンちゃんが判断していた?

文=鮫肌文殊/放送作家
「ペディグリーチャムがおいしくなりました」のCM、実際にワンちゃんが判断していた?の画像1ペディグリーチャムのCM(無料動画共有サイト「YouTube」より)

 この連載企画『だから直接聞いてみた for ビジネス』では、知ってトクもしなければ、自慢もできない、だけど気になって眠れない、世にはびこる難問奇問(?)を、当事者である企業さんに直撃取材して解決します。今回は放送作家の鮫肌文殊氏が、昭和世代にとっては懐かしいドッグフード「ペディグリーチャム」のテレビCMに関する疑問について迫ります。

【今回ご回答いただいた企業】
「ペディグリーチャム」販売会社のマースジャパン様

 8月17日付本サイト記事『森永チョコボール、エンゼルの当たる確率は企業秘密?見分ける方法?森永さんに聞いた』において、森永チョコボールの銀のエンゼルを4枚まで集めたのだが、あと1枚がどうしても出ないと書いた。

 その後も地道に毎日毎日チョコボールを食べ続けていたのだが、先日ついに「あと1枚」を引き当てたのだ。

 いやあ、嬉しかったなあ。金のエンゼルは無理とあきらめ、銀のエンゼル5枚狙いにシフトしてから2年余り、最初に銀のエンゼルを偶然当てて「じゃあ、5枚集めてみるか」と軽い気持ちでスタートしたものの、途中からあまりの当たらなさに半ば意地になっていた。

 箱買いして当たりをゲットする確率を上げようと考えたこともあったが、そんな買い方も逆に大人げないと思い直し、コツコツと一箱一箱買っていくやり方にした。

 ちなみに買った商品は、全部食べていますのでご心配なく。毎日毎日少しずつ食べ、中身が無くなったら買い足し、ドキドキしながらチョコボールのくちばし部分を見てみる日々をここ2年ほど送っていた。

 あんまりにも嬉しかったので、FacebookやTwitterで自慢したところ、「子供の頃からの夢でした」「いいなあ」などと、同世代から好リアクションの嵐。エンゼルを集めて「おもちゃのカンヅメ」をもらうことは、我々昭和40年代生まれにとっては子供時代からの憧れであったと再確認できた。

 銀のエンゼル5枚は、すでに森永宛てに送ってある。約3週間後に届くと箱に書いてあったそのおもちゃのカンヅメを今か今かと待っているのである。

 いったい何が入っているのか? 話には聞いているが、確認した人はなかなかいない。届いたら、Twitterで写真付きで公開しますのでお楽しみに。私、遅ればせながら、最近Twitterデビューしましたので、皆さんフォローよろしくお願いします。

ドッグフードの「おいしくなりました」は、誰が判断している?

 さて、今回はチョコボールと同じく昭和からの定番ロングセラー商品に関する疑問である。ドッグフードのペディグリーチャム。これも我々昭和世代にはペットフードの代名詞として、大変有名だ。

「ペディグリーチャムがおいしくなりました」

 このテレビCMのフレーズがとても印象に残っている。そこでふと考えた。ペディグリーチャム、「おいしくなりました」とはいったい誰の感想なのだろうか? 食べているペット自身が「今回のペディグリーチャムは出来が良い。本当にうまい」などと言うわけはない。前回に続き、そんな昭和な疑問を、あらためて聞いてみる。

 だから直接、ペディグリーチャムを輸入・販売しているマースジャパンのお客様相談室に聞いてみた。

「『ペディグリーチャムがおいしくなりました』というテレビCMがありましたが、あれは誰が味を確かめているのですか?」

担当者 実際にワンちゃんの食いつきを見るテストをして、さらにワンちゃんを飼っていらっしゃる複数のオーナーさんにインタビューをしています。いろいろな製品を比べていただいた上で、「どれを選びますか」といった質問に答えてもらうかたちで調査し、その結果、多くの支持を得たので、「おいしくなった」と判断しております。

–では、研究者が実際に食べて判断しているということではないのですね?

担当者 そうですね。ワンちゃんに向けて作っているものですので、ワンちゃんに食べ比べてもらっています。

–いくつか発売している種類の中でも、犬にとって一番おいしい種類というのはわかっているのですか?

担当者 それぞれのワンちゃんによっても好みがあるので、一概にいえません。

–「おいしくなりました」と宣伝することで、消費者の反応は違うのでしょうか?

担当者 そうですね。しかし実際のところ、単なる宣伝ではなく常に製品改良を施し、ワンちゃんに与える最適な量を見直すなど、良いものになるように努力しております。

 ついに長年のギモンが氷解した。

 犬の前に置いて食いつきを見るテストを繰り返したり、当の飼い主にアンケートを取ったりしていたのだ。

 チョコボールの疑問の時も思ったのだが、わかってみれば味気ないものだ。

 そんなわけで、これからもこんな昭和な疑問を片付けていきたいと思っております。
(文=鮫肌文殊/放送作家)

【近況】『ビートたけしのいかがなもの会3』(テレビ朝日系/10月10日金曜19時オンエア)を担当しました。『2014年早すぎる流行語大賞』という企画も制作したのですが、ゲストの作曲家・新垣隆さんが、ビートたけし&マツコ・デラックス以下舌鋒鋭いパネラー陣の質問攻めにあって、かなりスパークしております。見てくださいね。

鮫肌文殊

鮫肌文殊

1965年神戸生まれ。
高校二年の春、雑誌「ビックリハウス」の第17回エンピツ賞(小説)受賞を皮切りに、賞を総なめ。若干19歳で短編小説集「父しぼり」(長征社)を発表。NHK 特集への出演を機に中島らも氏の知己を得て、放送作家活動をスタートする。
1990年、松尾貴史の勧めで上京。現在に至る。
パンクバンド『捕虜収容所』のボーカルやDJでの音楽活動。テレビメディアに関するエッセイ等でも活躍中。

Twitter:@samehada19

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