
熱狂のリオデジャネイロ五輪が終わり、日本選手団としては史上最高となる41個のメダルを獲得し、4年後の2020年東京五輪に弾みをつけた。なかでも殊勲の活躍を見せた競技のひとつが、男子体操だ。団体で金、内村航平が個人総合で金、白井健三が跳馬で銅という輝かしい成績を収めた。
さて、そんな体操日本代表だが、大会前にエース・内村がブラジルに到着後、スマートフォン(スマホ)向けゲーム「ポケモンGO」をダウンロードしたために、「50万円」の高額なパケット請求が来たことでも話題になった。なぜこのようなことになったのかというと、データ通信の設定を誤り、定額制プランから外れていたためだという。
結局この一件、リオの携帯電話会社に連絡して事情を説明したところ、現地で適用される1日3000円の定額プランに収めることで、なんとかことなきを得たという。海外旅行の際、普段使いのスマホを携帯していく人も多く、他人事とはいえない出来事だろう。そこで今回、国外における通信料金の仕組みと、その対処法を紹介していく。
海外では1MB当たり2000円
よくインターネット動画やサイトを閲覧し過ぎて、「速度制限がかかった」という声をよく耳にするが、もし海外で日本にいるときと同じ感覚でスマホを使用したら、大変なことになる。なぜなら、1MB当たり2000円もの通信料を取られてしまう国もざらにあるからだ。1MBは1GBの1000分の1。500MB使ったら100万円、1GBなら200万円、2GBなら400万円と、莫大な金額を請求される計算だ。動画などの重たいコンテンツでなくても、ちょっとLINEで友人とやり取りしたり、SNSを更新するだけで数万~数十万円の出費になる。
1日3000円程度で利用できるパケット定額サービス
こうした“パケ死”を防ぐために有効な手立てとしては、出発前に各キャリアが実施する「海外パケット定額サービス」へ入っておくに限る。1MB~約25MBまでは2000円程度、25MB以上は3000円程度の定額料金で利用できるこのサービス。1日の料金なので、複数日滞在する人にとっては、少々高めかもしれないが、先述のように数十万円を請求され、顔面蒼白になる事態は避けられる。